あしたの人事の話をしよう

セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 兼 グロービス経営大学院HRM担当准教授の平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

人事部の将来について

日本人材マネジメント協会という、「日本におけるHRMプロフェッショナリズムの確立」を趣旨とした組織がある。

JSRHM

 

そこで発行している「インサイト」という雑誌の2017年7月号に、私のインタビューが掲載された。

まだWEB上でオープンにできないので、写真だけ載せてみる。

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人事担当者は経営者意識を持たなければプロになれない、というようなことを言っているので、具体的に知りたい人はぜひJSHRMに問い合わせてみてほしい。

 

で、どんなことを言っているのかというと、一部を要約してみる。

 

・1990年代の成果主義改革の失敗理由のひとつに、「人の心」をわかっていなかった、というものがある。評価が低かった人たちには「何をしても無駄だ」という学習性無力感を感じさせてしまったし、評価が高かった人たちにも「もらって当然」と思わせてしまうアンカリングを発揮してしまった。

 

・賃金カーブが役職とともに寝てしまう、逓減型の仕組みは、従業員が転職を選べる状況では機能しない。逓増型にして、飛躍的に増やさないと。そこには年令は関係しない。入社数年でも高い給与をもらえる状況があって当然。

 

・「育休期間の延長」は大いなる愚策。育児をしながら働ける環境づくりこそが必要。極端な話、子どもを会社に連れてきても良いような状況があっても良い。

 

まあ、話した本人はよくわかるけれど、読者からすれば、議論が飛躍している部分も多いような気が。

そのうち、本にまとめてみたいけれど、人事系は出版企画通りづらいんだよな……

とはいえ頑張ってみる。

 

 

平康慶浩(ひらやすよしひろ)

 

 

 

40才までに理解すべき会社の本質

日経スタイルの隔週記事が今週も無事更新された。

 

style.nikkei.com

 

記事を書くとき、僕ももちろんタイトルをつけている。

けれども、日経編集部の方でこれを修正されることがわりとある。

たとえば今回の記事は、リンクに示したように

 

「『稼ぐ』から『稼がせる』へ 出世の天井越える仕事観」

 

となっている。

しかし原題は

 

「40才までに理解すべき会社の本質」

 

というものだった。

 

なるほどなぁ、という改題のときもあれば、なんでやねん、というときもある。

それはそれとして、編集さんなりの読み方が見えてきて興味深い。

 

さて次回はどんな話にしようか。

 

 

平康慶浩(ひらやすよしひろ)