あしたの人事の話をしよう

人事コンサルタント 平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

よしなしごと

怒ると叱るの違いを検索する人の間違い

怒ると叱る、って違うと思ってる人が多い。 検索してみれば、たくさん説明サイトが出てくる。 でも、どちらも一緒だ。 それらの「違い」を考えた時点で一緒だ。 なぜか。 怒ると叱るの「違い」を検索する人のメンタリティを考えれば簡単にわかる。 「今、『…

フリーランスが組織をつくるということ

大企業といわれる組織を卒業して、コンサルタントとして独立して6年ほどになる。 最初の頃はほぼ個人だったので、目標は組織に勝つことだった。 たとえばある会社から人事制度設計についての見積もり依頼が来る。 他社にも声をかけていると聞き、その会社を…

「学び直し」の重要性を書いたつもり

style.nikkei.com 日経スタイルの記事タイトルは編集の方任せなんですが、僕も意見を言える場面はある。 ただ、今回はそれが少しばかり遅かったので(主には僕の原稿提出が遅かったせい)、タイトルに口を出せなかった。 本当は 「たたき上げか、資格取得か…

AIプログラミングってロールプレイングゲームのレベル上げみたいだ

新しいものはとりあえず手をつけとこうと思って、ようやくだけれどこの本を買った。 はじめての深層学習(ディープラーニング)プログラミング 作者: 清水亮 出版社/メーカー: 技術評論社 発売日: 2016/12/07 メディア: 大型本 この商品を含むブログ (11件) を…

会社法に書いてない「取締役」役職名の慣例的な意味

2005年に会社法が成立して以来、取締役のいろいろな肩書に法的根拠がなくなってしまった。 現在の取締役は、3種類しかない。 代表取締役とそうでない普通の取締役、そして社外取締役だ。 まあ厳密には349条で「代表取締役その他株式会社を代表する者」とい…

35回目の連載を書き終えた

NIKKEI STYLEというサイトで隔週連載をしている。 プロが明かす出世のカラクリ、というコーナーだ。 その35回目の記事を書き終えた。 style.nikkei.com 隔週で35回目というと、要は70週が過ぎたということで、一年を超えて少しというあたり。 その間、迷惑を…

人事部の将来について

日本人材マネジメント協会という、「日本におけるHRMプロフェッショナリズムの確立」を趣旨とした組織がある。 JSRHM そこで発行している「インサイト」という雑誌の2017年7月号に、私のインタビューが掲載された。 まだWEB上でオープンにできないので、…

40才までに理解すべき会社の本質

日経スタイルの隔週記事が今週も無事更新された。 style.nikkei.com 記事を書くとき、僕ももちろんタイトルをつけている。 けれども、日経編集部の方でこれを修正されることがわりとある。 たとえば今回の記事は、リンクに示したように 「『稼ぐ』から『稼が…

自責と他責の生み出す効果

日経スタイルの記事を更新した。 今回は少し毛色が違う話だ。 style.nikkei.com さくっと読めると思うし、まあそれなりにみんな「そうそう」と思える話だと思うので、ぜひ読んでみてほしい。 平康慶浩(ひらやすよしひろ)

善悪の呪縛を乗り越えるには、強くなるしかない

経営者と近い位置で働くと、辛いことも多いけれど、学ぶことも多い。 そんな話を、前回と今回とで、日経スタイルに書いた。 style.nikkei.com 考えてみれば、今48才の僕が学生だった頃は、良い学校を出て、就職活動を頑張って大企業とかの安定した会社に入ろ…

一人前の仕事にいくら払うべきか

同一労働同一賃金がスタンダードになっていく中で、給与水準というものはきっとなし崩し的に決まっていくのだろう。 それが市場メカニズムというものだし、それしかないとは思うのだけれど、専門家の立場としてはそこに理屈付けをしなければいけない。 なぜ…

最も恐るべき人工知能は可愛げがあるものだ

人間が最終判断をする限り、人工知能がはじきだした最高の選択肢は、単なるきまぐれで拒否されるだろう。 あるいはたまたまの好き嫌いで、でかもしれない。 けれどもきまぐれとか好き嫌いという選択肢は、きっと種を保存させるためのものだ。 なぜなら、合理…

合理的な人工知能が不合理な意思決定を促進するかもしれない

合理的な人工知能に比べて、人は不合理だから魅力的だということを書いた。 人のもっとも不可解な(けれども僕もやっぱりそうしてしまうことのある)不合理さのひとつが、行動した方が良いにもかかわらず、何もしないときがあるということだ。 それは要は人…

人工知能はみんなの報酬水準を高めていく

人工知能によって多くの職業がなくなる、という論文が出て世間をにぎわせたことは記憶に新しい。 www.goodreads.com たしかに、人工知能によって多くの職業はなくなる。 けれど、技術の発展によって今までも多くの職業はなくなってきた。 だから人工知能だか…

人は不合理だからこそ魅力的だ

僕は人事コンサルタントなので、人の行動について考えることが多い。 その本質は一言で言えば「不合理さ」だ。 たとえば、絶対今勉強しておいた方が良い、というときに、友人たちから遊びの誘いがあったとしよう。頭では勉強すべきだ、とわかっていても、つ…

職場「飲みニケーション」は推奨されるべきか?

2016年11月28日の読売新聞朝刊に、僕のコメントが掲載された(少しだけだけれど)。 インタビューは受けたけれど、記事の趣旨に反するコメントになってしまったので、おそらく載らないだろうなぁ、と思っていた。 けれども、その辺はさすが大手新聞社。 異な…

壊れたものはもう戻らない

style.nikkei.com 日経スタイルの連載が更新された。自分なりに正しいと思ってリーダーシップを発揮したら、すべてが壊れてしまったというお話だ。脚色したので、多分関与していた人たちであっても自分たちの事とは気づかないだろう。 ちなみにこの事例、実…

昇給が確実じゃないなら初任給を30万円にするしかない

今日も今日とて多くの方々の前で「給与を決めるために評価をしていたら誰も成長しない」とか「そもそも日本の評価制度って1990年台以降に生まれた仕組みでしかない」とか話していた。 そんで、評価報酬制度設計の本業に戻ってみれば、そこではやはり報酬…

独立して成功した人がやってきた、3つのあたりまえ

独立して活躍している知人から聞いた話。 独立したけれど食えていない人からよく、「どうやって仕事とれるようになったの?」と聞かれるということだった。 それは結局のところ、聞きたいのは「どうやって?」ではなくて、「僕にも仕事を回して!」という話…

僕たちの「常識」は最初の会社でつくられている

最初に入った会社で「働き方の常識」がつくられる、ということをたびたび話す。 いくら残業してでもとにかく結果がでるまで仕事を続ける働き方とか、決められた時間の中でできる最良の結果を出そうとする働き方とか。 それらは最初に入った会社の研修で基礎…

キャリアダウンを避ける方法を書きました

転職でキャリアアップ、どころか、キャリアダウンしてしまう可能性について書いた。 日経スタイルの隔週連載。 ちなみに今は、続きを書いているところ。 わずか3000字ほどの隔週連載ですらしんどいのに、週刊連載している人たちってすごいんだね…… あ、ちな…

創業オーナーが良く話す「???」は実際にあるのだろうか

僕はわりと創業オーナーに気に入られることが多い。そして比較的長めの契約をいただいたりするのだけれど、創業オーナーのみなさんの発言に驚かされることがある。 中でも、割と多くの創業オーナーに言われる、ちょっと困惑する話がある。 「人を見極めるに…

日経スタイルの連載がたくさん読まれたようです

日経スタイルで隔週連載をしているのだけれど、2016年5月24日分は、その日のトップPVだったようだ。 写真の「50代後半で年収が130万円も下がる業界はどこだ?」という記事。 ちなみにリンクはこちら。 リンクのタイトルを見てもわかるのだけれ…

課長1年目の教科書が本当に教科書として使われていたという話

私はグロービスというマネジメントスクールで講師もしていて、そこで受講していた人たちと、その後も交友させていただいている。 そんな中で、受講生のある方に教えてもらったのだけれど 「平康さんの本が、うちの会社の新任課長研修の参考書になっていまし…

コーチングをうまくできない人が覚えておいた方がいいたった1つのコツ

コーチングという手法はもうかなり一般的になっていて、グーグルで検索をかけるだけで580万件とかヒットしたりする。 コーチングの手法をごく簡単に説明すれば、それは3段階の手順にわけられる。 第一に、傾聴すること。 すべての人間に個性があり、理解が…

学びの目的

マネジメントスクールとかセミナーとかに学びに来る人たちの目的はたいていが出世とか社会的成功なんだけれど、アンケート結果を見ると、そうではない人たちが一部にいることがわかる。 学んだ結果、今よりもよい状況にうつりたいけれどそれは決して昇進だと…

人はきっと変化を受け入れられる

変革というのは、適性がもともとあった人たちに受け入れさせるものであって、適性がない人たちを適性がある人に変えるわけじゃない、と概ね考えられてきたんじゃないだろうか。 そんなことを、20年ちょいの人事コンサルタント生活で実感してきた。 でも、さ…

キャリア・パラダイムという考え方

「ああいう人になりたい」と思える先輩が減った。 優秀な人が減った、ということじゃない。 自分自身が考える成功と、先輩が実現している成功とがずれていることが増えた。 その理由は、環境変化が各世代に求める働き方が異なってきたからだ、と僕は考えてい…

孤独死を望む人たち

今日聴いた話は、少しショックだった。 縁あって、僕はとある自治体とお仕事をさせていただいている。 そうして、首長さんやそれに近い役割の人たちと話をする。その中の一人が、ため息をつきながら話してくれた。 「70才以上で一人で住んでいる方を対象にね…

ライフイベントと収入のギャップをどう埋めるべきか

報酬制度がライフイベントと関係なくなって久しい。 新卒採用で終身雇用という会社では、会社側がライフイベントを意識した人事の仕組みを用意していた。 多くの人が結婚する年齢あたりで役職に就く。役職に就くと給与が増える。 結婚すると家族手当が出る。…