あしたの人事の話をしよう

人事コンサルタント 平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

人事制度

人事の「自己評価」には百害あって一利なしだと主張する理由

昔の人事コンサルタントの中には、人事評価では自己評価が大事だ、という人たちがいる。 しかし、自己評価は大事じゃないし、むしろ害の方が大きい。 そんなことを話すことが多いのだけれど、そのたびに理由を聞かれるので、面倒だからここに書いとく。 人事…

原題は「上司からの評価にどう向き合うか」でした

今回の日経スタイルの連載は、書く側としては少し趣を変えてみた。 style.nikkei.com 読む側はあまり気づかれないかもしれないけれど、人事制度を設計する側としての「あたりまえ」をあらためて解きほぐしてみている。 実際のところ、人事制度を設計する側の…

人事部の将来について

日本人材マネジメント協会という、「日本におけるHRMプロフェッショナリズムの確立」を趣旨とした組織がある。 JSRHM そこで発行している「インサイト」という雑誌の2017年7月号に、私のインタビューが掲載された。 まだWEB上でオープンにできないので、…

働かせる会社と稼がせる会社は何が違うのか

意外に知られてないが、多くの会社で、給与と働き方の関係は2つに分けられる。 一般的なのは、「給与分は働いてください」という会社。 もう一方は「稼いだ分から給与を払いますよ」という会社。 どちらが良いのか、というと、何を求めて働くのか、というこ…

リーダーになるにはリーダーシップよりも重要なことがある

経営大学院で組織設計と人事マネジメントの基礎を教えている。 そんな中で、こんな意見を持つ受講生がいる。 「私は人事部門じゃないので、組織設計と人事マネジメントについては学問として興味はありますが、実際に使う機会がありません」 なら、人に関する…

歩合給と残業代についての判例

労政時報6月23日号を今さら読んで、気になった判例の原文を読んでみた。 国際自動車事件に対する最高裁判決 要は、歩合給から残業についての割増賃金を差し引いて、残業してもしなくても月にもらえる給与額は変わらない、としている制度について「とりあえず…

やっぱり割を食ってるのは2000年卒の社会人たちだった

日経スタイルの連載用に、いろいろと統計データをいじっていて、若者の昇給に興味を持った。 というのも、実際に最近設計している人事制度で、20代の若者の昇給額が少なすぎるんじゃないか、という議論もあったからだ。 日経スタイルの更新記事はこちら。 st…

人材マネジメントはストック型からフロー型へむかう

エース証券が主催している、KANSAIアントレプレナーズクラブの勉強会で登壇してきた。 以下のページの真ん中くらいに、ピンクのネクタイとワインレッドのサスペンダーで、まるっとしているのが僕だ。 KANSAIアントレプレナーズクラブ 第九回勉強会|ス…

デキない上司との付き合い方

今週も日経スタイルの記事が無事更新された。 まあ、無事もなにも、原稿を僕がちゃんと書きさえすれば更新されるわけで、より正確に言えば「無事、締切に間に合うように、書き上げることができた」ということなのだけれど。 style.nikkei.com 今回から少し毛…

年功序列崩壊と同一労働同一賃金は、実は同じことを言っている

面白い本を読んだ。 知人の大室正志さんが紹介していた本。大室さんは産業医として活躍されながら、ニュースピックスでもプロピッカーとして活躍されている。 僕がこの本に惹かれた理由は、実は大室さんの紹介文だ。 Facebookの友人・知人向けに書かれた紹介…

レアキャラ価値と同様に、給与もレア度で逓増する

style.nikkei.com 今週の日経スタイルも無事更新された。 人事の仕組みが変化しつつある中で、多くの人に関係する給与の話だ。 評価結果に応じて一万円や二万円の昇給で処遇する時代は変わりつつある。 大事なことは、レアかどうかだ。 ぜひ一読してみてほし…

年収2000万円を稼ぐためのまっとうな方法

以前は年収1000万円が高額所得の基準的に言われていたりしたけれど、最近そのハードルが上がっている気がする。 たとえば人材紹介会社の広告でも1500万円、2000万円、といった数字がおどる。 特に東京ではその傾向が強い気がするのだけれど、そ…

人事の新潮流についてのページを公開

最近のセミナーで話す内容のひとつに、2010年以降とそれ以前とで、人事の考え方が大きく変わってきているというものがある。 その一部を、弊社ホームページで公開してみた。 www.sele-vari.co.jp マンガでわかる いまどきの「出世学」にはより詳しく書いてあ…

アントレプレナー向けの人事セミナー(無料)

起業と人事、というと直接的なつながりを想像しづらいのではないだろうか。 起業に必要なものはまずビジョンであり、ビジネスモデルだ。 その上で確実に売上を上げていくべきだし、前提としての資金調達が必要だ。 「カネさえあれば人はいくらでも集まります…

たまにはセミナー告知をしてみる

年明け1月から早速セミナーに登壇する。 長らくお付き合いのある、SMBCコンサルティングのセミナーだ。 場所は東京の八重洲口を出て数分のところにある、SMBCコンサルティング本社のセミナー会場。 午前は「人事評価報酬制度の基本」、午後は「管理…

その勉強は今のためか将来のためか

マネジメントスクールや研修などで多くのビジネスパーソンに、マネジメントやリーダーシップのあり方について教えている(とはいえ僕の本業は、業績を上げるために人事の仕組みをどう設計するか、ということなのだけれど)。 そこで気づいたことがある。 僕…

あなたはスペシャリストとゼネラリストのどちらになりたい?

style.nikkei.com 日経スタイルの連載が更新された。 今回は、スペシャリストとゼネラリスト、それぞれの生き方が出世にどう関係するのかという話だ。 会社の中で出世していくと、次第にゼネラリストにならないといけなくなる。 社内の人間関係をたくさん構…

三井住友銀行の実務シリーズを執筆しました

************************************ 「これからの経営とは、過去の成功体験に基づいた『完成されたビジネスを維持する』ことではなくなります。そして経営幹部に求められる力もまた『過去の成功体験の繰り返し』では…

滅私奉公でないと役員になれないのは当然?

今週も日経スタイルの連載が更新された。 style.nikkei.com タイトルはごく当たり前っぽく書いているけれど、滅私奉公の構造的な理由と問題点について書いてみた。 そもそも本質は、「自分の会社に滅私奉公しない経営者」、についてくる人はいないだろうとい…

『女性活躍に向けた企業の戦略的対応』(労政時報2016年8月12日発行記事)

労政時報の3914号(2016年8月12日発行)に、こんな記事を書いた。 『女性活躍に向けた企業の戦略的対応』――共働き時代において会社も個人も互いに自律的になるための視点と取り組み WEB労政時報から見ることもできるけれど、こちらはそもそも労政時報を購…

人事評価をAIがする時代:日立のニュースリリースから読み解いてみる

このスマホ画面がなにかわかるだろうか。 ※日立のプレスリリースより引用。 http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/06/0627.html ニュースリリースを時系列で読み解くと、興味深いことがわかる。 2006年 日立製作所の中央研究所でウェアラブルセン…

日経スタイルの連載が更新されました

style.nikkei.com 一週あいてしまったけれど、日経スタイルの連載を更新した。 出世することについて、少し客観的に見た内容だ。 一度ぜひ読んでみていただきたい。 平康慶浩(ひらやすよしひろ)

人事改革はやっぱり権力構造に関係してしまう

新しい人事制度を検討するとき。 新しい人事制度が決まりかけて、事前に役員や管理職たちに説明するとき。 そのあとで全社員に説明会を開催するとき。 そのいずれのタイミングでも「素晴らしい改革ですね。がんばりましょう!」と言ってくれた人たちが、1年…

年収が市場価値で決まり始めると人事評価の意味が減ってゆく

2015年の夏頃から、名だたる欧米の企業で年次業績評価制度を廃止した、という報道がされている。 僕が昔在籍していたアクセンチュアもその中に含まれているので、実際にどんな改革を進めたのかを聞いてみたりもした。 また、他の会社での改革についての調査…

転職のその先を考える

style.nikkei.com 隔週連載の最新記事が掲載された。 僕が書いてきた出世の話は、基本的には会社の中での話だ。 今回も会社の中の話だけれど、少しだけ外に出る話を書いた。それが転職だ。 2000年以降の働き方に変化を与えたものはいくつもあるけれど、その…

プレジデントオンラインで紹介されています

紹介が遅れたのだけれど、6月15日のプレジデントオンラインに本の紹介が掲載された。 内容は本の一部抜粋なのだけれど、要はこういうことだ。 「早く出世しても、足踏みしたらそこが天井になる」 突っ走るか、あるいは地力をためるか。 最適な判断のため…

売上を10倍にした人事戦略

僕の人事コンサルタントとしてのキャリアは、今年でだいたい20年になる。 その間、多くのクライアントを支援してきたけれど、中でも特に記憶に残る一社がある。 まだ外資系コンサルティングファームにいた頃。某都銀からの紹介案件がマネジャー会議に持ち込…

ファンにする経営が必要な時代(セミナーの紹介)

今年(2016年)の夏にかけて、経営層向けの限定セミナーの開催を計画している。 最初は本にしようと思っていたのだけれど、内容的にターゲットがそれほど多くはないだろう、と考えたためだ。 詳細は後日告知するけれど、概要は以下のようなもの。 興味のある…

査定に満足している若手なんていない

誰しも新入社員だった頃があります。 内定をもらって、入社式、新人研修を経て配属される。そうして学生時代とは異なる環境で、新しいステージで活躍を始めてきました。 やがて1年がすぎると、昇給、という人事の仕組みに出会います。1年目の額面給与額よ…

年収の天井を抜け出すために

前回記事はこちら。 この章の最後に、結論として言いたい。 あなたの未来に希望はある。 あなたの給与は、増やすことができる。 この本を通じてそのことを伝えたいからこそ、私は今キーボードを前にしている。 しかしこれまでにしつこく書いているように、誰…