あしたの人事の話をしよう

人事コンサルタント 平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

会社経営

年収1億円になった人から1年以上先の目標を聞いたことがない

またまた続きを書く。いつまで続くかな。 年収1億円を稼ぐ人に共通点はあるのか - あしたの人事の話をしよう 年収1億円稼ぐ人で無礼な人はいない - あしたの人事の話をしよう 年収1億円を超えた人が、そうなってきた過程を思い出してみた。 そうして気づいた…

年収1億円を稼ぐ人に共通点はあるのか

今日から文体を変えてみる。とある本を出す準備、ということもあるのだけれど。 ************************************* 一昨年くらいから、年収1億円、というキーワードがわりと出回っていて、僕自身は興味ないけれど…

出世とはなにか

今日は短いお話。 会社の中のルールである人事制度の話をいろいろと広めてきて、どうも出世という概念についての誤解が多いような気がしています。 会社の中で出世するってどういうことでしょう。 一言でいえば、出世とは会社にとって不可欠な存在になってい…

継続雇用の仕組みは60歳よりも前の世代に向けて作る

SMBCコンサルティングの時事セミナーで話してきました。 改正高齢者雇用安定法にどう対応すべきか、という話です。 【時事】60歳以降の再雇用時代の人事制度のあり方 http://www.smbc-consulting.co.jp/company/seminar/kansai/month/201401/seminar_201…

年収300万円以下の人を減らすために人事制度でできること

以前ブログネタにしようと思っていた年収についてのグラフが出てきたので、のせてみます。 300万円以下の年収の人がどんどん増えていて、500万円~1000万円の年収の人がどんどん減っている、ってことが読み取れますね。 赤い線がわかりやすすぎます(笑) 非…

ヒューマンキャピタルに対する小考察

会社の中で人を育てようとするとき、ほとんどの場合、教育と言う手段がとられます。 職場での教育はOJT(オンザジョブトレーニング)といわれたりします。 OJTに対してOff-JTがありますが、これは集合研修や外部研修などのように、教育だけの場を設けて実施…

育休って、ダイバーシティと何も関係ないよね

ダイバーシティっていうと女性の活躍。 女性の活躍っていうと育休、ってつなげて考える人が多いですよね。 まったく関係ないと思うんですけど、そう思いませんか? 以前のブログで、「制約社員」って言葉が気に食わない、って書きました。 まるで滅私奉公社…

給与が増えないのはメニューコストのせいでもある

最近、低い給与でも充実して暮らせるよ、みたいな「プア充」と言う言葉を提唱されている方もいらっしゃいますね。 これはとても矛盾している提言ということを、どれだけの人が理解しているのでしょうか。 280円で牛丼が食べられる。100円でビデオが見られる…

10分で人の本質を見抜く方法

就職の面接や、毎年の評価の面接で、その人のいったい何がわかるのか? そんな疑問を持つ人も多いことでしょう。 私自身多くの面接を担当してきました。 その個人的な結論ではありますが、「10分話せばわかる」と考えています。 もちろん極めてまれに、そ…

適材適所をうみだすターンオーバーマネジメント

アクセンチュアの先輩であり、今仕事でもご一緒させていただいている、舞田竜宣さんの連載記事を読んで、そのわかりやすさに感動しました。 問いかけに対する回答をまとめる形での連載なのですが、賛否両論を併記したうえで結論を導いているので、とても説得…

半分が管理職になれない、って良いことじゃないの?

管理職になれない50代が55%になったそうです。 NHKのニュースにありますね。 管理職ではない中高年増加 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130912/k10014473171000.html でもよく考えると、この報道、おかしい。 まず第一に、「この20年で8ポイント余り…

あしたの人事は実は「成果主義」じゃなかったりする

成果主義、というとまあ、ほとんどのサラリーマンがなにがしかの見解を持っている言葉になりました。とはいえ、その見解の大半はいくつかのパターンにわけられます。 大きくは3パターンでしょう。 肯定派、否定派、改善派、といったところではないでしょう…

目標をたてるということ

先日、顧問先のとある会社で、毎月恒例の役員会に出席しました。 私の立場は経営顧問です。 その場で、とある役員が提出した、担当する事業の2年後までの目標数値について、私からつっこみました。 「去年の売上はいくらでしたっけ」 「12億です」 「今年…

「2つのポイント」でブラック企業はホワイトに変わりはじめる

以下の記事の続きです。 ブラック企業経営者には「確信犯」型と「天然」型がある - あしたの人事の話をしよう (2013年8月2日) ■ ブラック企業を作り出す経営者の欲望ブラック企業経営者には2つのタイプがあると書きました。法律をあえて破っている「確信…

ブラック企業経営者には「確信犯」型と「天然」型がある

ブラック企業という言葉が流行していますね。ブラック企業の実名を公開してみたり、その厳しい労働環境に対して法的な改善を訴えたりする方々も多い。一つ疑問に思うのは、法的に訴えてブラック企業が改善するのかな、ということです。ブラック企業の経営者…

トップが「我々日本人」という会社に未来はない

ちょっと前の話ですが、大きな企業グループの年頭のあいさつを聞きました。こんなことをえらい社長さんが言いました。「我々日本人は、現在の厳しい経済環境を踏まえながら~」グローバル時代と言いながら、そんな言葉をいう会社がまだあるんですよね。しか…

上場案件がぼちぼちと出てきはじめましたね

多分私のブログをご覧の方々には、株取引をされている方も多いと思います。最近の株式市場の右肩上がり度合は見ていて気持ちがいいですものね。さて、仕事で、上場支援系のお話がぽつぽつと出てきはじめました。ご存知の方も多いとは思いますが、過去の決算…

業務を明確化した先に企業の成長がある

2013年5月13日発売のプレイボーイに掲載された「クビ切り自由化で労働市場全体がダメになる」と言う記事の一部で、こんな内容のコメントをしました。「成功する転職を増やすためには、ヒトを雇う企業側が、従業員に任せる『業務の明確化』をしなければいけな…

給与テーブルはどれくらい公開されているのか

多くの方々にアンケートを取る機会があったので、以前から調べたかった事を聞いてみました。質問:あなたの会社で賃金表(給与テーブル)は公開されていますか?回答割合:公開されている 34.7% 公開されていない 65.3%「就労条件総合調査」とかの…

外国人実習生を受け入れている経営者の実体(悪い方)

今日の日経を読んでいて、昔経験した嫌なことを思い出しました。給与の天井とか、いわゆる成果主義人事制度をどんどん導入していった私でも、さすがに悪事の片棒はかつげないと判断した経験です。日経の記事はこんなタイトルです。「外国人実習生 絶えぬトラ…

売上を上げるためには人事制度を変えよう(3)

前回と前々回記事はこちらです。 売上を上げたければ人事制度を変えよう - あしたの人事の話をしよう 売上をあげるためには人事制度を変えよう(2) - あしたの人事の話をしよう さて書き残していた「単位分配率」です。この概念を話すと最初によくいわれる…

売上をあげるためには人事制度を変えよう(2)

昨日、企業経営者や人事担当者向けにこんな記事をアップしました。 売上を上げたければ人事制度を変えよう - あしたの人事の話をしよう 記事自体を書いたのは少し前なので、上記の記事の中に書いた「スターマトリクス」「単位分配率」の概念について少し補足…

売上を上げたければ人事制度を変えよう

今回の記事は企業経営をされている方や、企業で人事を担当されている方向けに書いてみます。私は今までたくさんの会社で人事制度の構築、改訂、運用支援を行ってきました。そんな中で、確実に喜ばれ、成功した改革事例がいくつかあります。そのひとつが評価…

課長のままで定年できない仕組みの中でどう生きるか(3)

前回と前々回記事はこちら。 課長のままで定年できない仕組みの中でどう生きるか(1) - あしたの人事の話をしよう 課長のままで定年できない仕組みの中でどう生きるか(2) - あしたの人事の話をしよう まず最初にあとがきを。=============…

課長のままで定年できない仕組みの中でどう生きるか(2)

前回記事はこちらです。 課長のままで定年できない仕組みの中でどう生きるか(1) - あしたの人事の話をしよう 役職定年という仕組みがある、と書きましたが、企業規模によって導入割合が違います。ごく簡単に言えば、大企業では45%くらい。企業規模が小…

課長のままで定年できない仕組みの中でどう生きるか(1)

役職定年、と言う仕組みがあります。だいたい50歳~58歳くらいにかけて、課長以上の役職者を、役職から外して専門職に据える仕組みです。この仕組みの目的はふたつあって、第一が組織の活性化です。高齢層が占めていたポストを若手に変えることで、業務の進…

レモンマーケット論(4):元気な社会を実現するための労働市場のあり方

「使い勝手がいい人が優秀」という定義をどう変えていくべきなのか。それが労働市場における需要側である企業側の変革のニーズということでもあります。前回のブログ記事の最後を上記のようにしめくくりました。まず最初に、私なりの結論を書きます。理想の…

では一人一人の給与を増やすためにはどうすべきか

長年、実感としてわかりづらかった、マネーサプライの問題についてのわかりやすいインタビューを見つけました。デフレは、賃金を下げ過ぎた経営者の責任だ 吉川洋・東京大学大学院経済学研究科教授に聞くhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/2…

コモディティ化しているエアコンのメーカーが伸びているのはなぜか

テレビは完全にコモディティ化して、なおかつ、基本機能だけの廉価版と、ネットワーク対応の高級版に二分されたように思います。なんとなくそれはテレビ業界が自分で陥ったワナなような気もしています。地デジ化が進む数年前、ハイビジョンテレビが一斉に売…

優秀な新卒を採用したい会社向けのサービス

弊社のサービスのご紹介ではありません。私がもといたアクセンチュアOBの一人、株式会社ジョブウェブ(http://www.jobweb.jp/)の佐藤孝治さんが発表されたレポートが面白いのでご紹介します。緊急調査:優秀な14卒学生は今何を考えどう行動しているのか?…

月刊人事マネジメントにショートコラムが掲載されました

月刊人事マネジメントという、人事専門誌があります。そちらに、ショートコラムを執筆しました。3月号に掲載されていますが、同時にWEBでも公開されたようです。定昇は「聖域」なのかhttp://www.hrm-magazine.busi-pub.com/trends1303.html20年前に人…

コンピテンシーによる昇格・降格判断で悩むところ

一昨日、大阪に来られたとあるグローバルなメーカーの総務部長と、産業医お二人と食事をする機会がありました。んで、こんな店に行きました。ばかやhttp://tabelog.com/osaka/A2701/A270102/27001801/ワインで食べる絶品焼き鳥屋です。焼き鳥屋なのに、すご…

人事と金利とお金のこれからの理論 (企業側視点1)

デフレーションからインフレーションに本格的に移行してゆく可能性が高くなってきました。そこで、企業がどうすべきかを、コンサルタントの立場で何回かに分けて書いてみます。想定読者は企業経営層とか管理職などです。だから、働いている人の側に立ってい…

数字で語ろう2  こんな感じで評価制度を作っています(不定期連載)

弊社が評価制度を作るときに気を付けている点を、物語風に書いてみました。2013年2月18日の記事 『数字で語ろう (不定期連載)』の続きです。具体的にはこのあたりの続きです。↓「なるほど。じゃあ、ちょっと別の相談なんですけど、うちのボランティ…

評価は本質的に人の入れ替えを促す

書評ネタがつづいたので、まじめな人事のお話を。1990年代から成果主義人事制度が流行しました。その頃、成果主義人事志度についてこんな否定的意見が多かったようです。● 短期的な数字だけを追いかけるようになる● チームワークが阻害される● 管理強化につ…

数字で語ろう (不定期連載)

先日、出張帰りに、以前うちの会社で働いてくれていた人と待ち合わせしました。今、うちで働いてくれている大学院生の人が卒業するので、そのフェアウェルに来てね、という話をするためだったんですが。せっかくなんで昼食を一緒にしながらいろいろと話をし…

欲望ではなくコストをマネジメントする

こんな本を買って読んでみました。 どんな人でも買わずにはいられなくなる「欲望直撃」のしかけ 作者: 殿村美樹 出版社/メーカー: すばる舎 発売日: 2013/01/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 「負けたくない」「ほめられたい」「安心…

利益を減らさず給与をふやすという難題

早朝にこんな記事がでていましたね。「安倍首相、賃上げ要請へ=経済3団体トップに」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130212-00000008-jij-polまだ経済団体側からの反応がないのですが、基本的には「ふざけんな」というものになるのだろうなぁ、と予想…

経営労働政策員会報告2013年版がやっと届きました

年末から年始にかけて「定期昇給も聖域ではない」としてメディアをにぎわせた、経団連の報告書がやっと届きました。詳細はまたじっくり読みますが、ぱらぱら、とめくってみてもなかなか興味深い。目次はホームページでも公表されていますので、転載してみま…

ダイバーシティの本質はライフステージキャリアを認めることにある

以前書いた記事で「制約社員」というキーワードに反発しました。この記事です。 制約社員なんていわなければいいのに - あしたの人事の話をしよう 反発したという事実は大人げないもので、その理由を明確に言えないような気がしていました。でもようやく、自…

就職・転職を考えるときにググってみたいたったひとつのキーワード

セレクションアンドバリエーションの平康慶浩です。先日の あなたが入ったその飲食店は良い店なのかぼったくりなのか(3) - あしたの人事の話をしよう に書きましたが、私たちがお店で幸せな時間をすごせるかどうかは、そこで働いている人たちがいきいきと…

あなたが入ったその飲食店は良い店なのかぼったくりなのか(3)

次のタイプを説明してみましょう。タイプ3:食材にお金をかけているけれど人件費をけちっている飲食店 【 FD:35%~40% L:20%~25% 】実はこの「飲食店」シリーズのポイントはここにあります。結論を先に言うと、「FDとかLとかの財務数…

あなたが入ったその飲食店は良い店なのかぼったくりなのか(2)

昨日のクイズの答です。以下のドリンクの中で、一番FD(原価率)の低いものはなんでしょう?① 日本酒一合 400円② グラスワイン 400円③ ハイボール 400円④ ラムコーク 400円⑤ カシスオレンジ 400円それぞれの原価は、だいたい以下のようにな…

あなたが入ったその飲食店は良い店なのかぼったくりなのか(1)

セレクションアンドバリエーションの平康慶浩です。私のコンサルティングのメインテーマは、人と組織の改革ですが、たまに違うことをします。だいたい流れとしては、以下のような感じです。① 人事制度改革を引き受ける② 社内のコアメンバーたちとずいぶん親…

ピーターの法則があてはまらなくなる時代が来る

セレクションアンドバリエーションの平康慶浩です。「ピーターの法則」をご存知でしょうか。アメリカの社会学者であるローレンス・J・ピーター先生によって提唱された考え方です。1969年が初版なんですが、2003年に再販されたものが日本でも販売さ…

介護ビジネスの将来

セレクションアンドバリエーションの平康慶浩です。最近暴論を書いていなかったので、少々暴論を書きます。拙著、「うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった君へ」の中で、医療・介護系も収入に天井がある、コストとして扱われる職種である、と記しま…

つながりではなく孤独をマネジメントする~年功序列を弱める時の注意

セレクションアンドバリエーションのマネージングディレクター、平康慶浩です。 私は今まで多くの人事制度を作ってきました。 作った人事制度の大半は、いわゆる「成果主義」と言われる仕組みです。 一部そうでないものも作ったりはしましたが、それは組織の…

人を活かす人材マネジメントとビジネスモデル(2)

前回の続きです。私が持っていた疑問に対する答えは、赤ちゃんにありました。テレビCMを見ていたのです。おむつのCMで、赤ちゃんがはいはいしています。それを見ながら、ふと、考えたのです。この赤ちゃんは、親がいなければ生きていけない。自分自身で…

人を活かす人材マネジメントとビジネスモデル(1)

先日、東洋経済新報社でご担当いただいている編集の方にはお話したのですが。かれこれ15年くらい、ずっと頭の中にわだかまっている疑問があるのです。「能力が低いことは、罪ですか」というものです。別に私の話ではなくて。人事制度の話です。その疑問に対…

ブラック型企業を作ってきました

私のような人事コンサルタント達が、多くのブラック『型』企業を作ってきたことは事実だと思います。ここで言っているのはあくまでもブラック『型』であって、本当のブラック企業ではありません。「うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった君へ」…