あしたの人事の話をしよう

人事コンサルタント 平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

労働市場

自己責任をどう考えるか~人事評価制度のつくりかた本を出版するにあたって

私の仕事は人事評価制度をつくることが主な仕事でして、その仕組みで会社を発展させたり、会社で働いている人たちに自己実現とか成長できるようにしています。 人事評価制度を作るノウハウをまとめて、2015年2月に明日香出版というところからこんな本を…

降格制度は必要なのか

私の今年の仕事納めは今日なんですが、年内に仕事が納まるわけもなく、ただ大晦日から正月に向けて家族や両親とのだんらんに時間をとるので、できるところまで区切りをつける日、ということになります。 一応納めてることになるのか。 でまあ、ブログ記事も…

年収1500万円以上稼ぐ人たち

年収1500万円以上の人って、どれくらいの割合でいると思いますか? 仮に1万人のサラリーマンがいたとして、その中に何人いるでしょう。 一桁? 二桁? 答は100人です。 日本では、給与をもらって暮らしている100人に1人、年収1500万円以上の人がいます。 も…

40歳からの稼ぎ方

若いうちに勉強とか人付き合いとかネットワークとかつくりなさい、的な自己啓発本は星の数ほどあるのですが、年齢が上がると、その類の本は激減します。 みつかったとしても、「定年に向けて準備しましょう」的なものが大半。 それってつまり、今の会社にし…

年収300万円以下の人を減らすために人事制度でできること

以前ブログネタにしようと思っていた年収についてのグラフが出てきたので、のせてみます。 300万円以下の年収の人がどんどん増えていて、500万円~1000万円の年収の人がどんどん減っている、ってことが読み取れますね。 赤い線がわかりやすすぎます(笑) 非…

ヒューマンキャピタルに対する小考察

会社の中で人を育てようとするとき、ほとんどの場合、教育と言う手段がとられます。 職場での教育はOJT(オンザジョブトレーニング)といわれたりします。 OJTに対してOff-JTがありますが、これは集合研修や外部研修などのように、教育だけの場を設けて実施…

月給100万円を目指す方法(2)

**************************** 2013年10月30日に書いた記事の続きです。 前回記事はこちら。 月給100万円を目指す方法(1) **************************** 最初に、このグラフはなんの利率をあら…

月給100万円を目指す方法(1)

平均年収が下がっています。ここ2年くらいは410万円をきるくらいです。 月給にすれば、25万円~28万円くらい。手取りだと20万円ちょっとくらいですね。 ちなみにデータにはいろいろとトリックがあります。例えば、平均年収っていうデータは、1年以上勤続者の…

自分の売り方を考える時代

自己啓発本がたくさんありますが(私も書きましたが)、それって結局、自分の売り方を考えましょうね、ということを書いているわけです。 売り方 である以上 買ってくれる人 がいるわけです。 「自分」を売買する市場の事を「労働市場」と言ったりするのです…

労働時間の切り売りから抜け出そう

仕事の合間にヤフーニュースを見たら、弁護士ドットコムのこんな記事が、トップに出ていました。 若者が「ブラック企業」を見抜くポイント http://www.bengo4.com/topics/853/ 書かれている内容は一言でいえば、「法律的な知識を踏まえて会社の本質を見抜こ…

適材適所をうみだすターンオーバーマネジメント

アクセンチュアの先輩であり、今仕事でもご一緒させていただいている、舞田竜宣さんの連載記事を読んで、そのわかりやすさに感動しました。 問いかけに対する回答をまとめる形での連載なのですが、賛否両論を併記したうえで結論を導いているので、とても説得…

企業系職業人(ビジネスプロフェッショナル)という定義

労働者が生産者(プロデューサー)になるだろう、という話を、ある大学教授との雑談で出してみました。 それってどういう意味?というご質問をいただいたので、被用者として付加価値の配分を受け取れない労働者という立場から、自身が付加価値を生み出す存在…

キャリアの棚卸しをする2つの視点 スペシャリストとプロフェッショナル

転職を考えるとき、キャリアの棚卸しをする人が多いと思います。 履歴書と職務経歴書を書きながら、過去のさまざまな出来事に思いをはせることになります。 そういえば新卒の年にこんなことがあったな。 係長昇任のときには、こんな仕事が決め手になったんだ…

サラリーマンを労働者と考えないほうがよくなってきている

あいかわらずいろいろな会社で人事制度をつくっています。 そんな中、サラリーマンという存在が変わってきていることを実感しています。 私は人事コンサルタントとしては、経済学をベースに仕組みを考えるタイプです。 他のタイプとしては、労働法をベースに…

正社員は安定していない/派遣社員がいいわけではないけれど

今派遣社員の方に向けて、派遣社員の問題を、人事の仕組みの観点から解きほぐしてみます。 こんな記事が最近出ました。 派遣最長3年 制限は個人ごと 厚生労働省の「今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会」が、3年ごとの派遣制限を、個人別にしては…

日本で若者が起業しない理由を人事の観点から答えてみる

今日の日経朝刊に、「増えぬ、若者の起業」って記事が。夜になってやっと読んだんですが。「失敗の代償大きく」とかが企業が増えない原因として、大きく書かれていますね。ちょっとトンチンカンだなぁ。と思います。若者が起業しない理由ってひとつだけだと…

ワタミの分析からわかる、年収ランキングに意味がなくなってきているということ

■年収に興味がある人たち雑誌の特集で、必ず売れるものがあるそうです。もちろん、毎号その特集をするわけにもいかないのですが、どのビジネス誌にも年に1回は出てきます。年収ランキングがその一つです。どんな思いでこの特集を読むのかなぁ、と考えます。…

就活前の学生たちの前でお話ししてきました

大阪市立大学時代の先輩が大学講師をしておられる関係で、3年生向けに1時間ほどお話をしてきました。最近の学部生がどんなふうに話を聞いてくれるのか、大学院でしか話したことがないので少し不安だったことは事実です。でも、みんなとてもまじめに聞いて…

「最低限」の生活に必要な給与額はいくら?

今日の記事は、「給与の天井」を「給与の底」に変えるにはどうすればいいか、と言うお話です。「うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった君へ」(東洋経済新報社)で、「給与の天井」という言葉を定義させていただきました。今ググってみましたが、「…

初任給で会社を選ぶととんでもないことになる

あいかわらず、人事の観点から社会とか会社とかをよくできないもんかな、とうだうだ考えています。で、今日は初任給のお話。初任給って実は、会社の大きさが違っても、それほどは変わりません。大企業でも中小企業でも実は数千円の違いくらい。2012年11月15…

育休支援よりも、多様な働き方を認める取り組みをはじめよう

雑誌インタビューを受けた関係から派生して、というかまあ思考が拡散して、ぽちぽちとネットを散歩していました。そしたら面白いグラフがあったのですが、少々古い。まあ、既存の公開されているグラフをいじっても面白くないので、その元データにまで行って…

何度も思い出しなおす、「等価交換」について読んだ文章のこと

どこでどんな媒体で読んだことなのかまったく覚えていないのですが、時折思い起こしてしまう文章があります。正確なものは忘れているのですが、こんなことが書かれていました。もしかすると、私が何かを足してしまっているかもしれません。等価交換というも…

新卒で入るなら日本企業?外資系企業?

先日、ターミナル駅からJRにのって、某所のクライアント先に向かっていました。車内はちょっと混んでおり、隣のカップルの話し声が聞こえてきます。かっちりとした細身のスーツの若い二人。聴くともなしに聞いていると、お互いに丁寧語で話しています。そ…

レモンマーケット論(3):日本企業にとって優秀な人材って?

前回、前々回の続きです。前回までの記事はこちら。 レモンマーケット論:65歳まで雇用する会社と、即解雇会社に二分される日本 - あしたの人事の話をしよう レモンマーケット論(2):なぜ労働市場がレモンマーケットになるのか - あしたの人事の話をしよう…

レモンマーケット論(2):なぜ労働市場がレモンマーケットになるのか

執事と化した正社員たち、を書くつもりでしたが、「レモンマーケット論」とタイトルしてしまったので、少し続けます。レモンマーケットとはググればわかりますが、簡単にいうと「買い手が粗悪品をつかまれやすい市場」という意味です。結果としてその市場で…

レモンマーケット論:65歳まで雇用する会社と、即解雇会社に二分される日本

今朝の日経新聞の社説が、ちょうど前回までのこのブログ記事と論調の一部が一緒だったので、熟読してみました。ちなみにブログ記事はこちらです。 なぜ転職はあたりまえになっていないのか(1) - あしたの人事の話をしよう なぜ転職はあたりまえになってい…

なぜ転職はあたりまえになっていないのか(3)

個人にとって、転職はあたりまえではない。でも転職市場を形成するくらいには転職する人がいる。だから、会社は「仕事を人に貼りつける」ことが出来ている状態のまま、人材入れ替え可能性を用いた「給与の固定化」という選択が可能になっています。結果とし…

なぜ転職はあたりまえになっていないのか(2)

あらためて調べてみると、転職するときには気をつけなさい!、というメッセージが数多く発信されています。興味深いのは、そういうメッセージを発信している人は、「元」人材紹介会社の人に多い。営業の現場にいる間に言えなかった思いがこぼれてきているの…

なぜ転職はあたりまえになっていないのか(1)

転職ってあたりまえだよね、と思っていたのですが、どうもそうではないな、と最近気づき始めました。私が勘違いしていた理由は三つあるようです。第一に、私が所属しているコンサルティング業界では転職があたりまえだった。第二に、シンクタンク時代に中堅…

宝くじの売れ行きからわかる、今年の景気動向

ふと興味を持って、宝くじの構造を調べました。ソースは、総務省の宝くじ活性化検討会報告書(平成23年)です。年間の売上高は約1兆円前後へー、こんなに売れてるんだ、って思ったわけです。じゃ、どれくらいが当選金として、買った人に戻っているのか。…