労働市場
今派遣社員の方に向けて、派遣社員の問題を、人事の仕組みの観点から解きほぐしてみます。 こんな記事が最近出ました。 派遣最長3年 制限は個人ごと 厚生労働省の「今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会」が、3年ごとの派遣制限を、個人別にしては…
今日の日経朝刊に、「増えぬ、若者の起業」って記事が。夜になってやっと読んだんですが。「失敗の代償大きく」とかが企業が増えない原因として、大きく書かれていますね。ちょっとトンチンカンだなぁ。と思います。若者が起業しない理由ってひとつだけだと…
■年収に興味がある人たち雑誌の特集で、必ず売れるものがあるそうです。もちろん、毎号その特集をするわけにもいかないのですが、どのビジネス誌にも年に1回は出てきます。年収ランキングがその一つです。どんな思いでこの特集を読むのかなぁ、と考えます。…
大阪市立大学時代の先輩が大学講師をしておられる関係で、3年生向けに1時間ほどお話をしてきました。最近の学部生がどんなふうに話を聞いてくれるのか、大学院でしか話したことがないので少し不安だったことは事実です。でも、みんなとてもまじめに聞いて…
今日の記事は、「給与の天井」を「給与の底」に変えるにはどうすればいいか、と言うお話です。「うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった君へ」(東洋経済新報社)で、「給与の天井」という言葉を定義させていただきました。今ググってみましたが、「…
あいかわらず、人事の観点から社会とか会社とかをよくできないもんかな、とうだうだ考えています。で、今日は初任給のお話。初任給って実は、会社の大きさが違っても、それほどは変わりません。大企業でも中小企業でも実は数千円の違いくらい。2012年11月15…
雑誌インタビューを受けた関係から派生して、というかまあ思考が拡散して、ぽちぽちとネットを散歩していました。そしたら面白いグラフがあったのですが、少々古い。まあ、既存の公開されているグラフをいじっても面白くないので、その元データにまで行って…
どこでどんな媒体で読んだことなのかまったく覚えていないのですが、時折思い起こしてしまう文章があります。正確なものは忘れているのですが、こんなことが書かれていました。もしかすると、私が何かを足してしまっているかもしれません。等価交換というも…
先日、ターミナル駅からJRにのって、某所のクライアント先に向かっていました。車内はちょっと混んでおり、隣のカップルの話し声が聞こえてきます。かっちりとした細身のスーツの若い二人。聴くともなしに聞いていると、お互いに丁寧語で話しています。そ…
前回、前々回の続きです。前回までの記事はこちら。 レモンマーケット論:65歳まで雇用する会社と、即解雇会社に二分される日本 - あしたの人事の話をしよう レモンマーケット論(2):なぜ労働市場がレモンマーケットになるのか - あしたの人事の話をしよう…
執事と化した正社員たち、を書くつもりでしたが、「レモンマーケット論」とタイトルしてしまったので、少し続けます。レモンマーケットとはググればわかりますが、簡単にいうと「買い手が粗悪品をつかまれやすい市場」という意味です。結果としてその市場で…
今朝の日経新聞の社説が、ちょうど前回までのこのブログ記事と論調の一部が一緒だったので、熟読してみました。ちなみにブログ記事はこちらです。 なぜ転職はあたりまえになっていないのか(1) - あしたの人事の話をしよう なぜ転職はあたりまえになってい…
個人にとって、転職はあたりまえではない。でも転職市場を形成するくらいには転職する人がいる。だから、会社は「仕事を人に貼りつける」ことが出来ている状態のまま、人材入れ替え可能性を用いた「給与の固定化」という選択が可能になっています。結果とし…
あらためて調べてみると、転職するときには気をつけなさい!、というメッセージが数多く発信されています。興味深いのは、そういうメッセージを発信している人は、「元」人材紹介会社の人に多い。営業の現場にいる間に言えなかった思いがこぼれてきているの…
転職ってあたりまえだよね、と思っていたのですが、どうもそうではないな、と最近気づき始めました。私が勘違いしていた理由は三つあるようです。第一に、私が所属しているコンサルティング業界では転職があたりまえだった。第二に、シンクタンク時代に中堅…
ふと興味を持って、宝くじの構造を調べました。ソースは、総務省の宝くじ活性化検討会報告書(平成23年)です。年間の売上高は約1兆円前後へー、こんなに売れてるんだ、って思ったわけです。じゃ、どれくらいが当選金として、買った人に戻っているのか。…