原題は「上司からの評価にどう向き合うか」でした
今回の日経スタイルの連載は、書く側としては少し趣を変えてみた。
読む側はあまり気づかれないかもしれないけれど、人事制度を設計する側としての「あたりまえ」をあらためて解きほぐしてみている。
実際のところ、人事制度を設計する側の「あたりまえ」は世の中のあたりまえではなかったりする。
たとえば「評価って給与額を決めるためだけにするものではない」ということは、人事コンサルタントにとってはあたりまえだ(経験だけでコンサルティングする自称コンサルタントにしてみれば???となるかもしれないけれど)。
けれども実際に評価を受ける側の人たちにとってみれば、自分の給与を決める以外の意味があるなんてなかなか気づけない。そしてそれはやはりあたりまえなのだ。
なぜなら、視点がそもそも違うから。
ピアノコンクールで審査を受ける側の人に対して、このコンクールは将来有望なピアニストを選抜するためのものだから、多少荒削りでも伸び代のある人を評価する基準で開催している、と言ったところで、「そんなことより私が受かるかどうかが大事」としか思えないということだ。
そういう、視点の違いを踏まえた「あたりまえ」ではないことについて、しばらく書いてみようと思う。
それは僕自身にとっての「あたりまえ」感覚を改めるためでもある。
平康慶浩(ひらやすよしひろ)
40才までに理解すべき会社の本質
日経スタイルの隔週記事が今週も無事更新された。
記事を書くとき、僕ももちろんタイトルをつけている。
けれども、日経編集部の方でこれを修正されることがわりとある。
たとえば今回の記事は、リンクに示したように
「『稼ぐ』から『稼がせる』へ 出世の天井越える仕事観」
となっている。
しかし原題は
「40才までに理解すべき会社の本質」
というものだった。
なるほどなぁ、という改題のときもあれば、なんでやねん、というときもある。
それはそれとして、編集さんなりの読み方が見えてきて興味深い。
さて次回はどんな話にしようか。
平康慶浩(ひらやすよしひろ)