毎日が冒険に思えていた頃を思い出す
昨年末に東京で、土井英司さん、安藤美冬さんと対談させていただきました。
今日はその安藤さんのお誕生日ということもあり、彼女の本を紹介させていただきます。
日経新聞の朝刊にも広告がのっていましたが、発売後1ヶ月で6万部突破というベストセラーです。
冒険に出よう (U25サバイバル・マニュアル) (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)
- 作者: 安藤美冬
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/11/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- ご本人にお会いした実感もそうでしたが、本を読んでもすごく前向きになれます。
そして、とても具体的です。
その具体性に、安藤さんの実際の体験がストーリーとして記されている。
だから、今すぐにでも真似したい、と思えます。
特に私が一番勉強になったのは、出会う人々との関係性の持ち方です。
ソーシャルコミュニケーション、とは本来は企業が顧客との関係性を保つための手法や考え方を指します。
しかし、個人が組織と対等になる時代になっている。
だから、個人であったとしても、ソーシャルコミュニケーションを重視しなくていはいけない。
ここまでなら、ある程度勉強している人ならだれでも書けるでしょう。
でも、彼女の本には、「私はこうしてみたよ!」が書いてあるのです。
そこに書いてあるのはもちろん彼女の置かれた環境での行動です。
そのままマルパクリ、なんて行動はとれません。
でも、自分が置かれた環境に照らし合わせてみて、「私ならこうできるかな」と思えます。思わせてくれます。
子どもの頃は一日が長かったことを思い出します。
それは毎日が新しい出会いの連続だったから。
大人になると、日々が繰り返しになります。
毎日が加速していき、気が付けば新しい年の初めが来る。そうして年をとります。
毎日を繰り返しにしているのは、もしかすると自分かもしれない。
慣れ親しんだ場所で、慣れ親しんだ人に囲まれて、日々を過ごす。
それはとても心地が良いことだけれど、時間を加速させてゆきます。
見知らぬ土地に旅に出る朝のように、毎日を新しい予感で目覚めたい。そう思わせてくれた本です。
是非、本を手にしてください。
そしてできれば、安藤美冬さんに会いに行かれることをお勧めします。
平康慶浩(ひらやすよしひろ)