マンガの紹介なので読み飛ばしていただいて結構です
ブログを、頭のストレージ、というか、まあざれごとつづりに使ってしまっています。
個人ブランディングとしてはよろしくないのでしょうね。
でもまあいっか、ということで、昔好きだったマンガを紹介します。
紹介したいのはこの漫画のシリーズです。
読み始めた当時、私は15歳でした。
一番好きな単行本をAmazonリンクであげてみます。
パーム (2) あるはずのない海 <1> (ウィングス文庫)
- 作者: 獸木野生
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 1997/07/01
- メディア: 文庫
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生命を生み出した、あるはずのない理論上の海、を語っています。
それは、人生のほんの数年間だけをともにすごした人たちのキセキです。
思えば、今日私たちが出会った人とのわずかな会話も、ものすごく希少な確率の結果なのだと実感させてくれます。
一期一会?そんな言葉は不要でしょう。
他にもたくさんのシリーズが描かれています。
短編として、こんなのもあります。実はこれが一番好きです。
「コカコーラ」は物語が描く2821年のこの時代には存在しません。
それは、「ありふれた」という言葉の代名詞です。「ありふれた」ということばが消えた時代のSFです。
いくつもの、10代の私の心に響く言葉が出てきました。
中でも、永く、私の心に残り続けた一文があります。
それは判断に迷ったときの私の指針にもなりました。
「友のための理不尽は許されることもある」
「真実は小事にひそめり」
作者は途中で改名されて、なんというかまあ……ちょっとなんとも言いづらい状況ではあるのですが。
少なくとも、オールスタープロジェクトまでは、感動を持って読み進められます。
BLに定義されてるのが納得いかないんですが。
主役級でゲイっぽい関係ってのは出てきますが、ゲイじゃないし。
44歳になって、老眼とかその他の体の不調を感じ始めると、なおさら物語に惹かれます。
死を当たり前のこととして受け入れる物語、にです。
主人公の、生まれたときから死ぬまでを描いている物語、にです。
私たちも、いつか死ぬのですから。
平康慶浩(ひらやすよしひろ)