思考は拡散と集中を繰り返す
ぶわっと思考が広がる瞬間があります。
私の場合のそれは風呂につかっているときだったり、あるいは家族で食事をしている時間だったり。要はリラックスしているときなんでしょうね。
心の中にたくさんある問題意識とか、学んだけれども実感できていない知識とかは、その状態だと不恰好にまとめられたジグゾーパズルの様です。
なんとか収まっているのだけれど、どこかが違う。無理やりあてこんでいるピースがあったりして、いびつな状態です。
リラックスしている時間に、それらがいきなりばらばらに崩れて頭のどこかで、何かよくわからない基準でまとまりだしたりします。そこでまとまってくれていればいいのですが、まとまったかと思えばさらにばらばらになります。
そしてそこからさらに派生した疑問や課題や問題意識が生まれてきます。
まったく関係ないと思っていた知識がそこに関連付けられたりもします。
そして、自分がなにを課題と思っているのかがどんどんあやふやになっていきます。
あれ?
あれ?
あれ?
という感じで、むりやりまとめていたジグゾーパズルが一つの雲になるような感じ。
そんな中で、おぼろげながらも、一つの本質が形作られていきます。
思考がどんどん拡散することで、本質により近づいていく。
その本質をつかんだ瞬間はまさに青天の霹靂です。
そこからは一気に集中が始まります。
不要なものが消えて必要不可欠のものだけがつながっていく。
そして、不足している知識や経験があらわになっていく。
そんな時に書店や図書館、あるいは自分の蔵書棚の前にたたずむ時間は矢のように過ぎていきます。
あるいは誰かをつかまえて、ホワイトボードの前でえんえんと図を描きながら話し続けたりします。
今、ちょうど拡散期に入っている気がします。
今回は集中期に入れるでしょうか。
平康慶浩(ひらやすよしひろ)