「国」について想う(よしなしごと)
クーリエ・ジャポンの9月号(vol.106)を読みました。
表紙をめくった二枚目からの、
クーリエ・ワールドスコープ「レンズが切り取った『世界』」
に見入ってしましました。
ぜひ読んでみてください。
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 09月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/07/25
- メディア: 雑誌
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私は涙もろくて感動しぃ(関西弁)なんですが、それをさっぴいても、体が止まりました。
イタリア人写真家のバレリオ・ビンセンツォさんの写真が8枚、掲載されています。
ヨーロッパの国境の現状を映した写真です。
そこに国境はなくなっています。
ページに、写真に見入りながら、自分が超えてきたさまざまな国境を想います。
船で超えて港で入国手続きした国境がありました。
深夜の列車内で超えた国境がありました。
もっと大きな国境を越えたこともあります。
飛行機で超えるだけではわからない、けれどもわずかないくつかを経験してきました。
そのわずかな経験の記憶が、幸せそうな風景写真に呼びさまされました。
それから想いました。
国って、そんなに大事かな。
国を守る人たち。
国を非難する人たち。
自国でも他国でも、主語や目的語はどちらでもいい。
国って、大事なんでしょうか。
十代の頃ですが、国が、何よりも大事だと思っていた時期があります。
今はそうは思っていません。
かけらも思っていません。
強い人や弱い人がいる中で、組織の中の強さや弱さのうつりかわりを作る立場で、ただただ世界の変化を見ています。
方丈よりもわずかばかり広い部屋で、ただ想います。
平康慶浩
(ひらやすよしひろ)