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あしたの人事の話をしよう

人事コンサルタント 平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

月給100万円を目指す方法(2)

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2013年10月30日に書いた記事の続きです。

前回記事はこちら。

月給100万円を目指す方法(1)

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最初に、このグラフはなんの利率をあらわしているかわかりますか?

f:id:hirayasuy:20131113184359p:plain

 

年齢が横軸にありますが、51歳でマイナスに転じています。

この利率を計算した元データは、平成24年賃金構造基本統計調査です。

ちょっといじっていろいろ計算して、この数式が出てきました。

(数式自体は線形近似で出しているので、本来はもう少しでこぼこしています。)

 

この利率。

実は1000人以上の会社における、サラリーマンの給与が増える率をあらわしています。

若いころはたくさん増えていくけれど、年を取るとどんどん増え方が減ってゆき、51歳を超えると平均的に下がり始めるということです。

 

もとの賃金カーブはこれです。

なんとなく見覚えがある人もいるでしょう。

f:id:hirayasuy:20131113185013p:plain

 

 

この利率を平均すると、年間1.9%です。

つまり、1000人以上の会社に勤めるサラリーマンの給与を金融資産だと考えると、運用利率1.9%だということです。

 

この単純化したモデルから、いろいろなことが仮定できます。

キャッチーな言葉でおきかえてみるとこんな感じ。

 

メッセージ1

「あなたの生涯所得は1年目の年収の58倍」

 

メッセージ2

「20代で差をつければ勝てる!」

 

とか、まあいろいろと。

 

で、前回の記事の最後に、45歳で年収1500万円を目指すにはどうすればいいか、と言うことを書いて終わっていたので、その続きです。

 

上記の利率のグラフですが、45歳までで限定すると、もう少し利率が良くなります。

同じデータをもとにすると、3.4%ずつ給与が増えてゆく計算です。

利率で計算すると、この時の年収は712万円。実際のデータ平均では760万円です。

これを1500万円にするためには、どれくらいの利率が必要でしょうか。

賞与が年間3か月出るとして、年収は給与の15か月相当で見ます。

 

すると、以下のようになります。

 

利率3.4% 712万円

利率5.1% 1036万円

利率6.9% 1531万円

 

増え方を倍にすれば、45歳で1500万円達成です。

普通の利率よりも、3.5%、金利を上積みすれば1500万円達成です。

 

この3.5%をどう積むべきか、なんですが、もし人を会社のような「資本」の集まりだと考えるなら、代表的な方法があります。

それは、投資をすることです。

会社で考えてみると、翌年の売上を増やすためには、今年の売上から一定の割合で投資をしなければいけません。その分だけ、売上の成長が期待できます。

人に置き換えてみると、年収のうち、一定割合で自分に投資をすればいいわけです。

 

その割合が年収の3.5%。

年収300万円だったら10万5千円。

年収500万円だったら17万5千円。

そうすれば翌年、それだけの収入を増やせる期待が高まる、という理屈です。

 

この考え方、実は「人的資本」というまじめな経済学の理論です。

 

高校を卒業した人よりも、大学を卒業した人の方が給与が高い。大学院だともっと高い。

毎日、本を読んで勉強している人の方が、読んでいない人よりも給与が増えやすい。

学校に通って資格を取った人の方が、資格のない人よりも給与が高い。

そんな自分への投資をしないかぎり、給与が増えるのは運任せになる、ということです。

 

もちろん、自分への投資はお金だけでなくて、時間もあります。

本当なら給与をもらえるはずの時間を、勉強に費やすことも十分な投資です。

 

 

とりあえず今回は、自分への投資なくして給与は増やせない、と言うことを結論にします。

 

次に書くときには、年収1500万円をもらえる仕事にどんなものがあるのか、そのあたりの実例から、自分への投資方法を書いてみたいと思います。

 

余談

上記に「資格」を自己投資として書いたんですが、実は転職をする場合には、資格はプラスにならない、という統計結果も出ていたりします。

資格を持っていると書類審査は通りやすくなるのだけれど、なぜか面接では落ちやすくなる、という結果です。

つまり、資格を取ってキャリアアップ転職!、というのはとてもとても難しいということなんですが、それもまたいずれ。

 

 

平康慶浩(ひらやすよしひろ)