あしたの人事の話をしよう

セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 兼 グロービス経営大学院HRM担当准教授の平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

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僕が59才になるときの「確定」人口グラフをつくってみた

世の中には「確定した未来」というものがある。

人口動態、がその一つだ。

 

僕はいろいろな会社や組織で人事制度をつくる仕事をしているので、人口動態と言うマクロの動きも意識している。

人口動態は国勢調査でわかるのだけれど、国勢調査は5年に1回しか調査されない。

以前は2010年だったので、次は来年(2015年)の10月頃に実施されるだろう。

で、2010年の調査データ(公表は2011年)をもとに、確定した未来を計算してみた。

それが以下のグラフだ。22歳~65歳だけを抽出してみたものだ。

 

なぜ17年後の2028年、という中途半端な年なのかといえば、僕が59歳になる年だからだ。

59歳とは僕が本に書いた二つ目のキャリアの終わりの年だ。

就職から39歳までが第一のキャリア。

40歳から59歳までが第二のキャリア。

そして人は、60歳から働けなくなるまでの第三のキャリアを迎える。

そのとき、日本はどうなっているのかを見てみようと思った。

 

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国勢調査をもとに平康慶浩作成:死亡率も乗算した数値として計算)

 

2011年、僕は42歳だった。

この時の人口グラフでは、42歳は、61歳と37歳をピークにした二つの山の谷間に位置するように見える。少なくとも、年齢的には多数派とまではいかないだろう。

 

2028年、僕は59歳になる。

このとき、年齢の山はひとつ。54歳だ。

それから若くなるにつれ、どんどん人口は減っていく。

22歳の人数は105万人(ちなみに59歳は180万人)。この人数は確定している。2028年に22歳になる若者は、2011年当時5歳だったからだ。世の中にいきなり5歳の人が生まれることはない。必ず0歳から始まる。

 

このグラフを見て、あなたはどう思うだろうか。

 

僕が思うことは、またぼちぼちと書いて行ってみたい。

 

 

 

平康慶浩(ひらやすよしひろ)

 

註:国勢調査結果は正確には2010年ですが、10月に実施されるため、その後の死亡率乗算との兼ね合いから、2011年1月時点の人口の近似値としてあえて「2011年」としています。