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あしたの人事の話をしよう

人事コンサルタント 平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

孤独死を望む人たち

今日聴いた話は、少しショックだった。

縁あって、僕はとある自治体とお仕事をさせていただいている。

そうして、首長さんやそれに近い役割の人たちと話をする。その中の一人が、ため息をつきながら話してくれた。

 

「70才以上で一人で住んでいる方を対象にね、地元で声かけをできるように訪ねて行ってるんです。でも訪ねていった先の大半の人は『余計なことするな』と言うんですよ。好きで一人で暮らしてるんだ、って」

 

理由は想像がつく。

一人暮らしの高齢者がさびしくないわけがない。

けれども、役所のお仕着せの声掛けには反発する。それよりも、孤独でも一人で自由に暮らす方がいい、と考える人たちが多いということだ。

それはホームレスを保護したら、やっぱりホームレスに戻ってしまった、というようなことが頻発することからもわかる。

 

しかしそんな人たちも、一度倒れると助けを求めてくる。

 

まだ大丈夫なうちに、差し伸べた手をつかんでおけばよかったのに。

そう思うことは簡単だけれど、多分、そのタイミングで手をつかむことは難しいのだろう。

それほどに、生の自由は僕たちに浸透している。

 

そんな人たちが倒れた時に、「いまさらなにを」、と手を差し伸べない選択はできるだろうか。

 

そこまで逼迫した話でなくとも、「目の前の自由」のために差し伸べた手を振り払う人が増えている気がする。

目の前の、怠惰な自由を選んで、失敗する人たちが増えている気がする。

そして彼らが社会的弱者になったとき、手を差し伸べない選択を取れるはずもない。

 

僕たちはもう少し、自由、とセットになっている、自己責任について考えた方がいいのかもしれない。

 

 

 

平康慶浩(ひらやすよしひろ)