人はきっと変化を受け入れられる
変革というのは、適性がもともとあった人たちに受け入れさせるものであって、適性がない人たちを適性がある人に変えるわけじゃない、と概ね考えられてきたんじゃないだろうか。
そんなことを、20年ちょいの人事コンサルタント生活で実感してきた。
でも、さまざまな技術進歩を考えてみると、ちょっと違うことがわかる。
なぜなら、適性のない人たちを変えてきた技術というものもたくさんあるからだ。
それは、「なんだこっちのほうがいいじゃん」と思わせて行動させたからであって。
だからこそ、変革は過去の否定から入っちゃいけないんだろうなぁ、と強く思う。
それはつまり、「適性がなくても大丈夫ですよ」と実感させてあげることなんだろう。
変化は誰もが恐れている。安心できるものでもない。
でも、あなたも変わる方がいいし、変わることは怖くない、と教えてあげられれば、変化は変化じゃなくて日常に変わるのだろうなぁ、と思うのだ。
平康慶浩(ひらやすよしひろ)