働くことの「御恩と奉公」の幻想はまだ残っている
毎度おなじみ日経スタイルの連載。
最近は、人生100年時代構想に基づいた内容を書いている。
要点をかいつまんでいえば、会社側としてや「雇用」している時点で従業員に対して「御恩」を与えている気分になっている。
だからといって、そこそこの「奉公」を返していればいい、というわけではなくて、そしてもちろん「御恩」以上の「奉公」を返さなければいけないということでもない。
「御恩」とか関係しない、自分なりのスキルを積み上げていかなければいけないということだ。
結局のところ自分の人生は自分のものだ。
自分でなんとかしなきゃいけない。
会社に入ったからといって面倒を見てくれるなんて思うのは、それこそ思考を放棄した愚かな行動だ。
もし会社に面倒を見てほしいと思ったとしたら、最悪、その先にまっているのは、従業員側の依存心を悪用したブラック企業化に他ならない。
そういえば同じ日経スタイルのこんな記事もあったけれど、このタイトルのとおりだ。
強さとか武器を手に入れるためには、自分で動かなければいけない。
会社に入って目の前のことを頑張っていたら、それなりの人生が待っている、という時代はとっくにない。
平康慶浩(ひらやすよしひろ)