同一労働同一賃金時代には「年上が偉い」わけではなくなる
今週の日経スタイルにも書きましたが、2020年からはさらに企業の人事の変化が加速しそうです。
職務と給与額がマッチしていない人には、退職金を積むから外で活躍してほしい、という流れが加速するということです。
そして新しく入ってくる人については、職務ベースでの処遇が適用されてゆくようになります。
新人であっても高いレベルの職務なら高めの給与になるでしょう。
10年働いていても、職務が変わらなければ給与も変わらなくなるでしょう。
これまで「下積み」を強要されてきた若い人にとっては働きやすい仕組みになってゆきます。
一方で、自然に経験を積んで成長する、というスタンスでの働き方は難しくなりそうです。
だからこそ働く世代の学びなおしとしてのリカレントや、強みに特化した副業の促進、働く場所以外のコミュニティ創出など、これまでの常識にとらわれない動きも加速してゆくでしょう。
これらの変化を前向きに示していくための取り組みを、今年もしっかり進めていきたいと思います。
平康慶浩(ひらやすよしひろ)