夏冬賞与ってやめてもよいと思っています
日経スタイルにこんな記事を書きました。
ご存じの方も多いと思うのですが、日本であたりまえの夏冬賞与の仕組みは、世界的にはレアです。
夏冬賞与がうまれた歴史的な経緯はおいといて、夏冬賞与は、従業員から見れば業績に応じた生活水準の底上げであり、会社から見ればいざというときの人件費の調整弁です。
今回、その調整弁が使われることになって、いざ従業員から見ると、底上げされてしまっている生活水準を下げられなくて大変、というお話です。
多くの会社で賞与が減額されたりゼロ支給になるのを見るにつけ、会社が賞与で人件費を調整弁にするのって、そろそろやめた方がよいと思いました。
賞与を全部月給に割り振ってしまって、「うちは賞与ありません。その代わり基本給が高いです」、としてしまったほうが、お互いにフェアだと思うからです。
もちろんそうすることで、残業代算定基礎が増える、とか、社会保険料負担が増える、とか、いろいろな事務的な問題はあります。
また、会社としては、雇用を調整弁にせざるを得なくなります。
業績が悪化したから従業員を解雇する、ということのハードルが低くなります。
けれども、もう世の中の流れはそちらに向かっています。
賞与制度を廃止して、月給に基づく年俸制に切り替えてゆくタイミングが来ているのです。
メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用に切り替えるにも、その方がわかりやすく運用がしやすいのです。
ちなみにもちろん弊社では、そのような仕組みです。
仮に年収600万円だとしたら、単純に毎月の月給は50万円。
シンプルで分かりやすいと思いませんか?
平康慶浩(ひらやすよしひろ)
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