世界の経営学者の見識
土井英司さんのビジネスブックマラソンでの紹介文があまりにも面白そうだったので買いました。
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世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア
- 作者: 入山章栄
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2012/11/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まるで、とてもわかりやすいMBAの講義のような本でした。
1900円と少し高いのですが、絶対に買いだと思います。
ここに書いているような内容を講義で聞くとすれば、少なくとも30万円はかかります。
初心者にもわかりやすいし、それぞれの理論を具体的に学んでいる人にとっても有用です。
個別の論文タイトルを明示していただいているので、原典にも戻りやすい。
事業計画策定でリアルオプションを採用すべし、といいつつも、それが過ぎるとただの数字いじりになると警告し、その間をとった「リアルオプション的思考」によることがのぞましい、と落としどころも示していただいているあたり、好感も持てます。
そういえば産業再生機構においてはリアルオプションを使った再生計画を策定し、反対者を説得していた、ということなども思い出しました。
ページを繰る手が止まらないビジネス書に出会ったのは久しぶりです。
平康慶浩(ひらやすよしひろ)