あしたの人事の話をしよう

セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 兼 グロービス経営大学院HRM担当准教授の平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

働き方

令和になぜ「ゆるブラック企業」がクローズアップされるのか

「ゆるブラック企業」ってどんな会社 最初に改善されたのはブラック企業 バランスとアズライフの二極だった平成日本 ブラック企業とワークアズライフの違い 高齢化やインフレなどの将来不安が積もってゆく 経営者は成長の椅子を増やさなくてはならない 人事…

ジョブ型人事が格差を拡大してしまう可能性について

ジョブ型とか職務等級型とか、細かい定義でいえばいろいろと違う点はありますが、基本的には「仕事の必要性に応じて人をあてがう人事の仕組み」である制度について、人事コンサルタントとしての実務面から、不都合な真実が明確になりそうだな、と感じていま…

健康経営セミナーを開催します

健康経営が重要視されつつある昨今。 弊社でもこんな取り組みをしていたりします。 様々な企業の動向を分析し、あるべき健康経営のスタイルを踏まえた提言セミナーを開催します。 健康経営セミナー: 高パフォーマンス発揮のための社内改革 健康経営セミナー…

ニューノーマルでマネジメント改革はどこまで進むか

日経スタイルの連載で、ニューノーマルによって今までの主流だったプレイングマネジャーが厳しい状況になっていることを書きました。 そういえばまったく余談なんですが、日経新聞の標準では「プレーイング」と書かないといけないんですよね。 ちょっと前に…

ジョブ型になるには心理的安全性が必要

生活スタイル変化のきっかけのひとつは、依存先が多様になったことだと思っています。 つまり家族や親族に頼らなければ生きていけなかった状態から、社会インフラの整備とともに個人で生きてゆけるようになったことです。 かつては炊事、洗濯、掃除などは一…

「働く」ということが大きく変化している気がしています

Josh Bersinをフォローしています。 知っている人はそりゃ当然でしょ、でしょうし、知らない人は誰それ?って感じだと思います。 興味を持たれた方はこちらのサイトとかご覧ください。 joshbersin.com 英文ですが、Google先生が一瞬で翻訳してくれるので気に…

リモートワークを効率ではなく創造性に置き換えるべき

style.nikkei.com 毎度のごとく日経スタイルが更新されました。 特に着目しているのは、リモートワークが「効率性」の文脈で語られる昨今の状況です。 けれども今多くの企業が求めるのは効率性ではなく、目の前のキャッシュであったり、中長期で結果を出す新…

リモートワークをチャンスに

コロナで暗い話が多いので、明るくとらえるための記事を書きました。 あいかわらずの日経スタイルです。 style.nikkei.com 考えてみれば、私たちの仕事のすすめ方の変化はずいぶんと早くなっています。 今回のリモートワーク促進で、資料作成とかのすすめ方…

大阪本社オフィスを引っ越しました!

2020年2月10日、大阪本社オフィスを移転しました! 新しいオフィスは、大阪の目抜き通りである四ツ橋筋と本町通の交差点、信濃橋の南東角の7階をワンフロア全部借りました。 1階にダイコクドラッグがあるのでわかりやすいです。 住所と電話番号は以下の通り…

再雇用者の不満も二種類あるなぁとあらためて気づきました

以前から感じていたのですが、60才で再雇用された方々の不満には2種類あります。 第一の不満は、仕事が同じなのに給与を下げられて納得がいかない、というものです。 このことに対して、同一労働同一賃金を強制する仕組みが適用されます。 パートタイム・有…

同一労働同一賃金時代には「年上が偉い」わけではなくなる

今週の日経スタイルにも書きましたが、2020年からはさらに企業の人事の変化が加速しそうです。 style.nikkei.com 職務と給与額がマッチしていない人には、退職金を積むから外で活躍してほしい、という流れが加速するということです。 そして新しく入ってくる…

優秀な若手がやめる理由のひとつ

日経スタイルの連載で、若手の離職について言及しました。 style.nikkei.com 実際問題、最初に転職するなら20代のうちがいいと思っています。 30歳前後になると、家庭を構えていたり、なかなか動きづらい状況にもなっているから。 大企業からベンチャーに転…

会社の本音はどうすればわかる?

ダイバーシティとか働き方改革とか、変革が進んでいますが、本音のところはどうなんだろう? という記事を日経に書きました。 style.nikkei.com しばらくはこんな感じで、本音を知るための記事を書く予定。 次回は2週間後ですが、その際にはあらためてご紹介…

キャリアのあがりについての話

隠居にあこがれる人が多いですよね。 けれどもそういうことができる時代ではなくなってきたなぁ、とも思ったので、そのことをいつもの日経スタイルの連載で書いてみました。 style.nikkei.com ちなみに私は隠居する気はないです。 中学生くらいのときに漠然…

人生100年時代は退職金も超大事

人事制度全般をつくるセレクションアンドバリエーションですが、なかでも特に専門性の高い領域については、別の専門家にお任せする場合があります。 そのひとつが「退職金」に関する諸制度。 一般的な評価報酬制度が在職中のものであるとしたら、退職金は、…

「できる限り最高のもの」を求める社風の是非

働き方改革の実践セミナーを開催することが増えました。 ※ 弊社でも来年1月に東京・大阪・福岡で開催を予定しています。 特設ページはこちら。 www.sele-vari.co.jp 先日も某メガバンク主催のセミナーで登壇しましたが、そこで喜ばれるのはやはり実際の事例…

「未来の教室」実証実験が始まりました

セレクションアンドバリエーションは、選択肢と多様性の仕組みをつくり、運用することで、すべての人と組織にとって「成長をあたりまえ」にすることを理念としてかかげています。 そんな中、人生100年時代の新しい生き方、働き方の中で、チェンジ・メイカ…

新書の表紙はこんな三つの案から選択しました

新しい本を出すことになりました。 内容の基本は、日経スタイルへの連載をまとめたものですが、全体の20%くらい新しく書いています。 あと文体は全面的に、ですます調からだである調に変更。 一冊の本としてすっと読み進められるようにまとめられたと思いま…

残業代を歩合からさっぴいても有効という判決

ちょうど1年前の今日、こんな記事を書いた。 hirayasu.hatenablog.com 簡単にいえば、タクシー運転手に対して、残業代は払う。 けれども歩合給から残業を差し引く。 それを違法だと訴えたのがドライバーで、違法じゃない、と反論したのが会社。 2015年…

アリストテレスってプロジェクト名がカッコいい

style.nikkei.com 今週の日経スタイルの記事は、組織における心理的安全性について書いた。 さっそく日系スタイルの全記事の中でトップのアクセス(2018年6月26日10時24分現在)をいただいているみたいで、著者としても嬉しい限り。 元ネタはご存知の方も多い…

じつは僕が毎日同じメンバーでランチするのが苦手だというだけのお話かも

書いた日経スタイルの記事のタイトルが、同僚とランチ、みたいになってて、それで社風が見極められるとかなんとか書いてる。 ちなみに記事は書いたけれどタイトルは書いていない。毎回のタイトルは編集の方の力作だ。しかもタイトルは柔軟に変更されている。…

没頭できることで人生を過ごそう

今回の日経スタイル記事へのアクセスがなかなか好調らしい。 style.nikkei.com 働くこととストレスとの関わりについて論じた内容だ。 で、結論としては、ワークアズライフの礼賛という、まあ私なりのポジショントーク。 私はどうもワークとライフとをバラン…

相手を動かせなければ説明ではない

style.nikkei.com 日経スタイルの記事が更新された。 今回は説明力。 一応、前回の決断力とも関連しているけれど、似て非なるものだ。 私の失敗談もあえて掲載してみた。 ぜひ一読していただきたい。 平康慶浩(ひらやすよしひろ)

「働き方改革」の実務書を上梓しました

昨年から働き方改革が大きなテーマとなっているが、働き方改革についての具体的実践方法について、小冊子として上梓する機会を得た。 いつもお世話になっているSMBCコンサルティングから。 SMBC経営懇話会の企業向けに限定冊子だが、買おうと思えば…

副業は、市場ではなく相対(あいたい)で得ることを目指す

今週の日経スタイル記事は、副業の選び方。 タイトルにスキルアップ、とあるけれど、どちらかといえば経験の積み方というか、他流試合で経験を手に入れる、みたいなお話だ。 ただ、最後の方に別の視点でも書いている。 副業をどのように見つければよいのか、…

「高度人材」というキーワードのむずかしさ

今日も日経スタイルの連載記事がアップされた。 style.nikkei.com こうして多くの人の目に触れる記事を書いていて思うのは、キーワードの難しさだ。 今回の記事は、「高度人材」と「企業戦士」とを対比させている。 そのどちらがより優れている、ということ…

「残業しないメリット」、ちゃんと示せていますか

働き方改革について、個別に相談に乗ることも多い。 今日も3社の相談に乗ったのだけれど、その時こんな絵を描いて示した。 残業を禁止したり、残業しない働き方を推奨しても、残業が減らないのは、残業するメリット+デメリットが、残業しないメリット+デ…

「俺にもくれ」理論でキャリアを良くする

高度人材養成機構のセミナーで、三好秀和理事長が「給与や年金以外に月10万円かせげるようになれば人生は変わる」ということを話した。 それが50代とか60代の方々にはわりと刺さったみたいで、具体的な方法の検討を進めたりもする。 自分を変えるための取り…

人生100年時代の働き方改革検討会を始めます

内閣府と経産省が本気で進めている「人生100年時代の働き方改革」。 僕が理事をつとめる、一般社団法人 高度人材養成機構でも、そのための提言を検討することにした。 そしてその手始めとして、11月20日(月)にセミナーを開催した。 その報告がこちらだ。 w…

独立に向いている資質を書いてみた

日経スタイルの記事の更新だ。 style.nikkei.com 出世のカラクリ、と題しているけれど、今回は社外に出て出世するパターンとして、 独立をテーマにしてみた。 万人に進められることではないけれど、独立は十分に選択肢になると思う。 それに、最近独立してま…