あしたの人事の話をしよう

セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 兼 グロービス経営大学院HRM担当准教授の平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

タレントマネジメント

タレントマネジメントシステムには新しい評価報酬制度が必要

タレントマネジメントってなに? タレントマネジメントを支援するHR-TECHシステムが普及しています。 「うちも●●●●を導入しました。これからはタレントマネジメントですね」 という声をクライアントからよく聞くようになりました。 タレントパレット、カオナ…

セレクションアンドバリエーションの人事コンサルティングについて

私が経営している、人事コンサルティングファームのセレクションアンドバリエーションについて質問を受けることが多いんですが、ホームページに記載している内容がわかりづらいっぽいので、そちらを修正する間、こちらに記載しておこうと思いました。 人事コ…

会社はコンテンツやタレントを束ねるプラットフォームになる

2016年に出した「マンガでわかる いまどきの『出世学』」には、会社はプロジェクト化する、と書きました。 それから3年近くがたって、プロジェクトよりはプラットフォームの方がしっくりくるような気になっています。 なぜなら、プロジェクトは終わりがある…

タレント・マネジメントの本質は人が辞める前提

ご存知の方もいらっしゃいますが、私はセレクションアンドバリエーションの代表以外に、二つの団体の理事もつとめています。 そのひとつが特定非営利活動法人の人事コンサルタント協会。 人事コンサルタント協会は人事の専門家育成を支援します 先日12月8日…

選抜が早くなって、使えない人が増えてしまった

経産省が最近、ゴリゴリと動いている。 僕が理事を務める高度人材養成機構の取り組み(※)もその一環になるのだろうけれど、とにかく、あまっている「使えない」(と思われている)人たちを、どうやって再活性化させるかに必死だ。 ※ちなみに取り組みという…

人材マネジメントはストック型からフロー型へむかう

エース証券が主催している、KANSAIアントレプレナーズクラブの勉強会で登壇してきた。 以下のページの真ん中くらいに、ピンクのネクタイとワインレッドのサスペンダーで、まるっとしているのが僕だ。 KANSAIアントレプレナーズクラブ 第九回勉強会|ス…

その勉強は今のためか将来のためか

マネジメントスクールや研修などで多くのビジネスパーソンに、マネジメントやリーダーシップのあり方について教えている(とはいえ僕の本業は、業績を上げるために人事の仕組みをどう設計するか、ということなのだけれど)。 そこで気づいたことがある。 僕…

『女性活躍に向けた企業の戦略的対応』(労政時報2016年8月12日発行記事)

労政時報の3914号(2016年8月12日発行)に、こんな記事を書いた。 『女性活躍に向けた企業の戦略的対応』――共働き時代において会社も個人も互いに自律的になるための視点と取り組み WEB労政時報から見ることもできるけれど、こちらはそもそも労政時報を購…

「決めようとしないのに決まる」経験がリーダーを壊す

組織のリーダーの要件はいろいろと言われているけれど、僕自身は「決めること」だと思っている。 なぜこういうことを言うかと言えば、リーダーの要件は「戦略を立てられること」だという人に出会ったからだ。 たとえば、ソフトバンクによるARM買収は、孫…

コミュ力がない優秀な人はコミュニケーションで測れない

この数年、アセスメントを担当することが増えた。 ちなみにアセスメントと言うといろいろな意味があるけれど、人事面で使うときにはたいていが外部の第三者として面接をすることだ。 で、アセスメントをするときに、とても悩むことがある。 それは、コミュニ…

年収が市場価値で決まり始めると人事評価の意味が減ってゆく

2015年の夏頃から、名だたる欧米の企業で年次業績評価制度を廃止した、という報道がされている。 僕が昔在籍していたアクセンチュアもその中に含まれているので、実際にどんな改革を進めたのかを聞いてみたりもした。 また、他の会社での改革についての調査…

ファンにする経営が必要な時代(セミナーの紹介)

今年(2016年)の夏にかけて、経営層向けの限定セミナーの開催を計画している。 最初は本にしようと思っていたのだけれど、内容的にターゲットがそれほど多くはないだろう、と考えたためだ。 詳細は後日告知するけれど、概要は以下のようなもの。 興味のある…

早期選抜の上手な進め方

僕が早期選抜の重要性を強く感じはじめたのは、一昨年からだ。 その頃、とある大手メーカーの人事制度改革を担当していた僕は、海外から招へいされたマーケティング担当役員と話す中で、あることに気付かされた。 第一に、海外のエグゼクティブは若い、とい…

僕が考える人事制度の本質(2014年10月13日版)

「変化の時には本質に手の届く人が出世する」 と言う言葉を本に書いた。 出世する人は人事評価を気にしない (日経プレミアシリーズ) 作者: 平康慶浩 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2014/10/09 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る じ…

人事評価制度改革についての個別無料相談会を実施しています

セレクションアンドバリエーションでは、毎月2日間にわたって、人事評価制度についての個別無料相談会を実施しています。 開催場所は大阪北ヤードにある、グランフロント北館7階、ナレッジサロンにて。 1社につき1時間をフルに使って、様々なご相談にお…

【4-3】経営者が知りたい「優秀さ」とは

前回記事【4-2】まず新人からはじめよう ■ 知りたいのは「成長する人材」 前回記事に記載したように新人だけを可視化しても,対象人数はわずかだ。 社歴の長い会社であれば在籍している従業員は,60歳定年としても38年次にわたる。65才定年であれば、43年次…

【4-2】まず新人からはじめよう

前回記事【4-1】誰が優秀なのか、なんてわかりきってる ■ 新人の自己紹介よりも、人事が新人紹介をする 最初の答えは,新人情報の可視化だ。 それも社内報に掲載されるような自己紹介などではない。 人事の目線で,どんなスキルを持ち,どんな行動をし,中途…

【4-1】誰が優秀なのか、なんてわかりきってる

前回記事【3-3】課題を解決するだけでは二流 前回,「経営者に気づきを与える存在こそが経営ブレインだ」と書いた。 今回紹介する記事ははその“気づき”の最たるものであり,まさに人事担当者の醍醐味でもある。 第1 回で書いたこの連載の趣旨は,「企業を成…