あしたの人事の話をしよう

人事コンサルタント 平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

世の中のしくみ

1000万円の新人はどう「優秀」なのか

新人採用の市場に、求人倍率以外の要素が含まれるようになってきました。 でもまあそれはあたりまえで、そもそも値段が変わらないほうがおかしかったわけです。 1000万円というキャッチーさもふまえ、こんな記事を書きました。 style.nikkei.com 記事の内容…

人の不幸を喜んでしまうことは自然な感情なのだけれど

以前こんな記事を書きました。 hirayasu.hatenablog.com この記事では、幸せを感じる要因を3つ紹介しています。 幸せを感じる要因、というのは、逆に言えば、不幸を感じる要因でもあります。 欲しいものがあるけれど今それが手に入らない。 昔は成功していた…

幸せは「欲」「過去」「他人」で測れる

ブログに少し書きましたが、感情について調査を進めています。 調査の主役はインターン生たちなのですが、中でも立命館大学大学院の中川耀介くんはとても優秀で、いつも助かっています。 彼の調査資料の中で、極めてシンプルかつわかりやすいものがあったの…

Uber Eatsの報酬の仕組みはどうなっているのか

みなさん、Uber Eatsを利用したことあります? 街を歩いているとそこかしこを配達員の方が走っていて、かなり浸透している気がします。マクドナルドに行くと、配達員の方が必ず待機していますしね。 Uber Eatsの基本は出前の外部委託バージョンです。 出前だ…

会社はコンテンツやタレントを束ねるプラットフォームになる

2016年に出した「マンガでわかる いまどきの『出世学』」には、会社はプロジェクト化する、と書きました。 それから3年近くがたって、プロジェクトよりはプラットフォームの方がしっくりくるような気になっています。 なぜなら、プロジェクトは終わりがある…

経営層のあたりまえが会社の将来を決める

今の会社が今後伸びるかどうか、ということと、それが働いている人にとって幸せかどうか、はあまり関係しない、という風に感じています。 どんどん大きくなる会社で、従業員の生活は特に変わらない会社だってあります。 一方で、従業員を大事にしているけれ…

理念とか人材基準とかを意識しない経営者ほどあとでそれらにやられてしまう

「立ち上げたばかりの会社だからこそ、理念と人材基準(期待する能力や職務において譲れない軸)が必要だ」とつくづく思うのです。 多くの組織・人事についてのコンサルティングをする中で、そこのところを間違えておかしくなってしまっている会社をたくさん…

リア充キャリアな人がしんどさを感じるとき

素晴らしいキャリアの方々と話をしていて、あれ?と思うことがあります。 なんというか、すごく内向きになってしまっていて、こちらが励ましてもあまり励ましになっていないな、と感じられるときです。 なんかつらいことでもあったのかなぁ、と想像するので…

ダメ出しから始めるよりも良い育て方はある

旧いタイプの教え方に、まず自分なりの方法でやらせてみる、というものがあります。 そして結果がダメだったら修正しながら教えるというやり方です。 比較的年配の方にこの方法をとられる人が多いのではないでしょうか。 この方法は、教える側にメリットがあ…

新卒で選ぶべき会社の軸は「安定」か「変化」か

採用媒体としてWantedlyを使ってみています。 わりと弊社にはマッチする媒体のようで、5月と6月にそれぞれ1名ずつ新規に採用する可能性が出てきました。 HR領域で専門性の高い人はほぼ見つからないのですが、ポテンシャルのある人材が散見されます。 そ…

キャリアのあがりについての話

隠居にあこがれる人が多いですよね。 けれどもそういうことができる時代ではなくなってきたなぁ、とも思ったので、そのことをいつもの日経スタイルの連載で書いてみました。 style.nikkei.com ちなみに私は隠居する気はないです。 中学生くらいのときに漠然…

3月決算の会社って実は少ない

3月も半ばをすぎれば、人事部門は大忙しの時期かと思います。 退職、評価、給与改定、昇進昇格、異動、そして採用と教育など。 弊社も例年であれば3月末締め切りの人事制度設計が複数走っていておおわらわなのですが、今年に限っては12月末導入、1月末導入、…

部長以上の役割は課長とどう違う?

以前、「担当者」「係長」「課長」それぞれの役職に違いがあるという話をしました。 hirayasu.hatenablog.com 今回はその上の部長とか役員についてもそんな「一言でいうと」どうなるのか、ということを整理してみたいと思います。 ちなみに前回、 「担当者」…

役職が違うことの意味(ヒラ・係長・課長編)

役職の違いによって役割が違う、ということはあたりまえなんですが、じゃあ何が違うのか、ということについてはなかなか難しいわけです。 たとえば新卒一年目の社員が入ってくると、2年目の先輩とかって超できる人に見えたりしますよね。3年目の先輩とかっ…

ボスザルの会社に入ったら優秀なほど追い出されたりする

長い社歴の会社とのおつきあいで感じたことを、ビジネスモデルと人事、という切り口で書いてみました。 それが今週の日経スタイルの記事です。 style.nikkei.com なぜ社歴の長さが、ビジネスモデルと人事、と関係するのかといえばそれは社歴の長い会社に「一…

群れなくなった私たち

日本は農耕社会を軸にムラ社会として発展したという説があります。 必ずしもそうではない、という意見はあるようですが、高度成長期の企業での働き方にはそういった側面がありました。 それらはマイナスの側面を持つようでいて、強いプラスの面も持っていま…

新書の表紙はこんな三つの案から選択しました

新しい本を出すことになりました。 内容の基本は、日経スタイルへの連載をまとめたものですが、全体の20%くらい新しく書いています。 あと文体は全面的に、ですます調からだである調に変更。 一冊の本としてすっと読み進められるようにまとめられたと思いま…

大廃業時代は投資ができない「PL脳」が原因

Newspicksのアカデミアを通じて知り合った、シニフィアン株式会社代表の朝倉祐介さんの名著、ファイナンス思考を読んだ。 ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論 作者: 朝倉祐介 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2018/07/12 メディア:…

自分の常識を変えてゆけるか

日経スタイルの今週の記事は、ここ3年ほどの中で吸い上げてきた若者からの意見を反映したものだ。 style.nikkei.com 今経営者の平均年齢は59才を超えた。多分来年は60才を超えるんじゃないだろうか。 今60才くらいの人たちの常識は、いわゆる昭和の常識だ。 …

アリストテレスってプロジェクト名がカッコいい

style.nikkei.com 今週の日経スタイルの記事は、組織における心理的安全性について書いた。 さっそく日系スタイルの全記事の中でトップのアクセス(2018年6月26日10時24分現在)をいただいているみたいで、著者としても嬉しい限り。 元ネタはご存知の方も多い…

とんでもない上司がスタンダードだ

日経スタイルの連載記事。今回はとんでも上司への対応方法だ。 style.nikkei.com とんでもない上司というのは実はとても多い。 でも認識を変えてみれば、その理由が見えてくる。 たとえばできる人が出世して上司になる。 すると、できる自分を基準に物事を考…

「賃金カーブ」公開サイトに気をつけよう

そういえば先日公開した日経スタイルの記事の最後に、こういう文章を書いた。 気をつけなければいけないのは、インターネットで検索することです。「賃金カーブ ●●●●(会社名)」で検索して出てくるサイトがありますが、実はこのサイト情報は正確ではありま…

リスク選好の反対語はリスク回避であって「ゆでがえる」ではない

日経スタイルの連載は「出世」というしばりがあって、だからわりと書きやすい。 自由に書いていい、なんて言われたら多分何も書けなくなるから。 で、今回は転職判断時期をどうするか、ということを書いた。 人事制度設計者とのしてのポジショントークもちり…

これからの教育トレンドは「大人の性格教育」だと思ってる

僕は本業以外にもいくつかの活動をやっている。そのひとつが、一般社団法人高度人材養成機構というものだ。 で、この組織で先日、こんな提言を発表した。 人生100年時代における人材流動性を高める取り組みについての提言 www.koudojinzai.com リンクの先に…

ワークアズライフな生き方はちょっとおかしいってわかってます

今回の日経スタイル記事へのアクセスがなかなか好調らしい。 style.nikkei.com 働くこととストレスとの関わりについて論じた内容だ。 で、結論としては、ワークアズライフの礼賛という、まあ私なりのポジショントーク。 私はどうもワークとライフとをバラン…

新卒で入った会社で社長を目指せなくなる時代が来る

大企業側に就職することはゆでがえるを生むかもしれない、という記事を書いた。 style.nikkei.com 「同じ会社で一生活躍しよう」という考え方が今後少数派になるだろう。 それは特に、出世を目指す人の中で顕著になると考えている。 かつては日本企業の経営…

主語を考えて論理を示す

決断力、説明力ときて、今度は論理力。 それが今回の日経スタイルの連載だ。 style.nikkei.com 今回の記事で伝えたいことは、主語によって論理の筋道は変わるということ。 それはたとえばある人にとって正しいことが、別の人にとって最悪の選択になる場合も…

なぜ大企業ほど新卒給与に差をつけられないのか

メルカリが新卒の給与に差をつける、ということが報道された。 ちなみにそのための人事制度は「メルグラッズ」という名前らしい。 about.mercari.com 多くのニュースでは初任給格差だけがとりあげられているけれど、アスキーの上記の報道を見るともう少し詳…

副業は、市場ではなく相対(あいたい)で得ることを目指す

今週の日経スタイル記事は、副業の選び方。 タイトルにスキルアップ、とあるけれど、どちらかといえば経験の積み方というか、他流試合で経験を手に入れる、みたいなお話だ。 ただ、最後の方に別の視点でも書いている。 副業をどのように見つければよいのか、…

自信過剰な部下とどう付き合うか

プレジデントという雑誌に取材を受けた記事が掲載された。 以下のリンクの中にある 「『できる自分』を過剰演出▼いつも上から目線で人脈誇示」 という記事だ。 リンクの先にはタイトルしかないので、ぜひ書店などで手に取ってみてほしい。 プレジデント最新…