あしたの人事の話をしよう

セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 兼 グロービス経営大学院HRM担当准教授の平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

マネジメント

大きな成果を素早く出すための仕組み OKR

OKRという業績管理手法をご存じでしょうか。 目標管理制度(MBO)とは違うらしい、ということはご存じかと思いますが、では具体的に何がどう違うのか。 そのあたりの内容を分かりやすく説明したページを作成しました。 弊社の担当コンサルタントがNOTEをたく…

セレクションアンドバリエーションの人事コンサルティングについて

私が経営している、人事コンサルティングファームのセレクションアンドバリエーションについて質問を受けることが多いんですが、ホームページに記載している内容がわかりづらいっぽいので、そちらを修正する間、こちらに記載しておこうと思いました。 人事コ…

M&Aを考えてゆきます

3月も半ばになりました。 多くの会社は年度末で忙しくなる頃でしょうか。 人事の皆様におかれましても、人事評価とか来期の計画などでお忙しいのではないでしょうか。 弊社は12月決算なので、すでに新年度がはじまり2か月が過ぎたところですが、今年の残る10…

新しいメンバーシップ型企業は20代と60代を活かして伸びる

今どきの高齢者は若い、と言われていましたが、自分が50歳を超えて実感したのは、やっぱりいろいろと衰えるよね、という事実でした。それでもなお、手塚治虫が描いた1974年の50代よりはずいぶんと若く見えるわけです。https://togetter.com/li/1232900 そし…

マネジャーの役割は波風を立てること

「弊社はプレイングマネジャーしかいないので改善したいと思っています」 そんな問合せを受けるときがあるのですが、そこで「では管理職教育をしましょう」とか「管理職に対する期待と責任を明確にする仕組みを導入しましょう」とかの答えはしません。 「な…

経営幹部には歴史・投資・テクノロジーを教える

クライアントの中期計画策定合宿に参加してきました。 皆さんの発表を聞きながら伝えたコメントが、私の頭の整理にもなり、また多くの会社にも応用できる軸になるのでは、と思ったので紹介してみます。 まず守秘義務に反しない範囲で多少アレンジしたうえで…

クローズコンタクトではコミュニケーションより対価が重要になる

ソーシャルディスタンスの必要性が求められる中、これまで以上に、密接な関係作りが重要視されてゆくと思っています。 ほとんどの人たちとは一定距離を持ってつきあうけれど、良く知り合っている人とは密接な距離で付き合っていくことです。 ただ、それはハ…

20才と70才が同じような成果を出せるマネジメントを実現したい

曜日感覚はもとからそれほどなかったのですが、従業員を全員在宅にしたことでオフィスに私しかいない状態になり、毎日が水曜日状態に感じられる日々です。活力いっぱいの月曜でもないし、週末が楽しみな金曜でもなく、水曜日。ほぼ平常運転が続く日々です。 …

企業の成長戦略とはお金の使い方を決めること

人事制度とは人事戦略を実現するための仕掛けであり、人事戦略とは経営戦略を実現するための要素です。 だから長くお付き合いさせていただいているクライアントからは、経営戦略策定のファシリテーションとかワークショップを依頼されるようになることもあり…

決断力は育てられる

今週の日経スタイルでは、いつでもだれでも鍛えることができる「決断力」について書いた。 style.nikkei.com 内容は一言で言えば、常に説明責任を意識して仕事をしよう、ということだ。 要はこのあたりは、以前書いたスキルの汎用化とつながるお話なわけで、…

なぜ大企業ほど新卒給与に差をつけられないのか

メルカリが新卒の給与に差をつける、ということが報道された。 ちなみにそのための人事制度は「メルグラッズ」という名前らしい。 about.mercari.com 多くのニュースでは初任給格差だけがとりあげられているけれど、アスキーの上記の報道を見るともう少し詳…

成長のためには、協調より選別(セレクション)を優先する

SMBC経営懇話会の会員向けに、ほぼ毎月、人事に関する無料相談を実施している。 まあ無料といっても経営懇話会の会費(年額5万円~10万円)は必要だし、そもそも経営懇話会にどうやって入れるのかが若干よくわかっていない。 入りたい企業はとりあえ…

「手取りが減るから課長になりたくない」は死語になる

日経スタイルの連載で、大きな常識の変化を書いた。 style.nikkei.com 「手取りが減るから課長になりたくありません」という言葉が使われなくなっていくだろう、ということだ。 複数の省庁を巻き込んだ働き方改革の進み具合は素晴らしく、現実に残業は大きく…

リーダーになるにはリーダーシップよりも重要なことがある

経営大学院で組織設計と人事マネジメントの基礎を教えている。 そんな中で、こんな意見を持つ受講生がいる。 「私は人事部門じゃないので、組織設計と人事マネジメントについては学問として興味はありますが、実際に使う機会がありません」 なら、人に関する…

善悪の呪縛を乗り越えるには、強くなるしかない

経営者と近い位置で働くと、辛いことも多いけれど、学ぶことも多い。 そんな話を、前回と今回とで、日経スタイルに書いた。 style.nikkei.com 考えてみれば、今48才の僕が学生だった頃は、良い学校を出て、就職活動を頑張って大企業とかの安定した会社に入ろ…

ヒトの理屈とカネの理屈、両方理解することが大事

日経スタイルの今回の更新は、給与の決定ロジックを、資本のロジックだけで考えるとどうなるのか、という疑問へのさわりとして書いた。 style.nikkei.com 少し今までと毛色が違うけれど、次回もこんな感じで書いてみようと思う。 平康慶浩(ひらやすよしひろ…

組織におけるアセスメント活用

労政時報に特集記事が掲載された。 2017年4月14日発行の、3928号だ。 本誌の特集記事なので、WEBでは、労政時報定期購読者しか読むことができない。 ので、とりあえずタイトルだけ貼ってみる。 www.rosei.jp 多分、現時点で、企業の中でのアセスメントを…

やっぱり割を食ってるのは2000年卒の社会人たちだった

日経スタイルの連載用に、いろいろと統計データをいじっていて、若者の昇給に興味を持った。 というのも、実際に最近設計している人事制度で、20代の若者の昇給額が少なすぎるんじゃないか、という議論もあったからだ。 日経スタイルの更新記事はこちら。 st…

人材マネジメントはストック型からフロー型へむかう

エース証券が主催している、KANSAIアントレプレナーズクラブの勉強会で登壇してきた。 以下のページの真ん中くらいに、ピンクのネクタイとワインレッドのサスペンダーで、まるっとしているのが僕だ。 KANSAIアントレプレナーズクラブ 第九回勉強会|ス…

プレイヤーからマネジャーになる「べき」とき

日経スタイルの記事が更新された。 style.nikkei.com 今回は出世の中でも重要な、視点の切り替えについての具体的な話だ。 仕事ができる人ほど、ついついプレイヤーとして活躍したいと思ってしまう。 けれどもそうしている限り、組織は決して大きくはならな…

リーダーを決めるのはリーダー本人ではない

今回も無事、日経スタイルの連載が更新された。 style.nikkei.com サムネイルに、私が作ったパワポの絵がそのまま使われていてちょっとびびった。日経スタイルの編集さん、時間なかったのかな。 ともあれ、伝えたいことがうまく書けたかどうか。 ぜひご一読…

人を選ぶ基準は一言で言えば「失敗を許せる基準」だ

会社の中の人事制度を作っていて、昇格とか昇進とか任用とかの条件を作ることがある。 ちなみに今あげた3つの用語は、現場ではこういう意味の違いがある。 昇格:会社の中の等級をのぼること。 例)3等級から4等級に昇格した。 S3等級からM1等級に昇…

三井住友銀行の実務シリーズを執筆しました

************************************ 「これからの経営とは、過去の成功体験に基づいた『完成されたビジネスを維持する』ことではなくなります。そして経営幹部に求められる力もまた『過去の成功体験の繰り返し』では…

フラクタルマネジメントで組織とビジネスは進化する

ずっとあたためているマネジメント概念がある。 それはこういうものだ。 ここにある三角形はそれぞれ、社内で行っている各種施策を示している。 たとえば以下のようなイメージ。 この例では、ガチガチの年功人事はさっさと変えた方がいい。 改革の方向性とし…

経済も経営も、本質は「稼ぐ人を増やす」ということ

日経スタイルでの隔週連載は、執筆時に頭があっちいったりこっちいったりしてとても難産なのだけれど、その分だけ普段あまり考えない領域のことも調べられてなかなか刺激になる。 来週火曜日(8月23日)掲載分を書き終えて、ふと興味がわいたデータがあるの…

滅私奉公でないと役員になれないのは当然?

今週も日経スタイルの連載が更新された。 style.nikkei.com タイトルはごく当たり前っぽく書いているけれど、滅私奉公の構造的な理由と問題点について書いてみた。 そもそも本質は、「自分の会社に滅私奉公しない経営者」、についてくる人はいないだろうとい…

『女性活躍に向けた企業の戦略的対応』(労政時報2016年8月12日発行記事)

労政時報の3914号(2016年8月12日発行)に、こんな記事を書いた。 『女性活躍に向けた企業の戦略的対応』――共働き時代において会社も個人も互いに自律的になるための視点と取り組み WEB労政時報から見ることもできるけれど、こちらはそもそも労政時報を購…

「決めようとしないのに決まる」経験がリーダーを壊す

組織のリーダーの要件はいろいろと言われているけれど、僕自身は「決めること」だと思っている。 なぜこういうことを言うかと言えば、リーダーの要件は「戦略を立てられること」だという人に出会ったからだ。 たとえば、ソフトバンクによるARM買収は、孫…

年収が市場価値で決まり始めると人事評価の意味が減ってゆく

2015年の夏頃から、名だたる欧米の企業で年次業績評価制度を廃止した、という報道がされている。 僕が昔在籍していたアクセンチュアもその中に含まれているので、実際にどんな改革を進めたのかを聞いてみたりもした。 また、他の会社での改革についての調査…

嫌われる上司になる4つの方法

会社の中で、上司というのはとても重要な位置づけだ。 若者の退職理由の大半は「上司と相性があわなかった」というものだし、逆に部下が活躍した背景には上司の助けがあったりもする。 上司になった人たちは、誰もが「尊敬される上司」になりたいと思うので…