あしたの人事の話をしよう

セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 兼 グロービス経営大学院HRM担当准教授の平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

本の紹介

書評2冊:「使う!ロジカルシンキング」「オンライン採用」

普段は書評とか書きませんが、知人二人が本を出されたので、使いどころなど。 一冊目。 ロジカルトランプの研修で、弊社でもお世話になった久保田 康司(くぼた やすし)さんの新著。 使いやすいポイントは、具体的な事例と理由と対策がしっかり書かれているこ…

「給与クライシス」がご好評いただいています

11月17日に日経から出版した「給与クライシス」がご好評いただいています。 給与クライシス (日経プレミアシリーズ) 作者:平康慶浩 発売日: 2020/11/10 メディア: Kindle版 紀伊国屋梅田店で新書部門2位。 梅田のブックスタジオで同じく新書部門1位。 来週に…

意思決定のために空間を共有する

個人的な話ですが、大阪と東京を行き来する生活スタイルが復活しつつあります。 それはコンサルタントとして、クライアントの意思決定を支援する場面が増えたためです。 コンサルタントの仕事は論理的なことばかりだと思われがちですが、決してそうではあり…

マネジャーの役割は波風を立てること

「弊社はプレイングマネジャーしかいないので改善したいと思っています」 そんな問合せを受けるときがあるのですが、そこで「では管理職教育をしましょう」とか「管理職に対する期待と責任を明確にする仕組みを導入しましょう」とかの答えはしません。 「な…

新刊を出します 今までで一番良い内容だと個人的には思っています

そういえば日経から新刊を出します。 まだ書影がamazonにあがっていませんが、リンクはこちら。 給与クライシス (日経プレミアシリーズ) 作者:平康 慶浩 発売日: 2020/11/10 メディア: 新書 紹介文もまだ古く、「『日経スタイル』の好評連載に大幅加筆のうえ…

マイナス金利の時代は生きているだけで丸儲け(人的資本の算出結果グラフに基づく)

2018年10月に本を出してから、本業に専念していて、それで本業は順調にのびて拡張移転なんかもできているのですが、そろそろ次を出さんかい、という編集長のお言葉をいただき、コツコツと書いている日々です。 ちなみに2018年に出した本はこちら。 人生100年…

【3日目】世の中は辺境だらけという本

【7日間ブックカバーチャレンジ】3日目 辺境の思想 日本と香港から考える 作者:亮大, 福嶋,張 彧暋(チョウ イクマン) 発売日: 2018/06/01 メディア: 単行本 カオス理論の辺縁系からの連想で、辺境、に惹かれた本。 辺境については「自前の文化的なスタンダ…

【2日目】ラッコが増えて魚主体の漁業が活発になったという本

【7日間ブックカバーチャレンジ】2日目 持続不可能性―環境保全のための複雑系理論入門 作者:サイモン レヴィン メディア: 単行本 生物学とか生態学とか読み漁っていた時期があります。 この本の原題はFragile Dominion。表紙がサボテンを模していることに意…

【1日目】沖縄のマレビト信仰についての本

親しい方から引き継がれましたので、【7日間ブックカバーチャレンジ】をしてみようと思います。 ただ、毎回誰かにつないでいくのはちょっとハードルが高いので、私の蔵書の中の比較的仕事に関係ないものの表紙を7冊分、紹介したいと思います。 【7日間ブッ…

キャリアの勇気をもらえる英語教育本

英語がまだまだ使いこなせていない私ですが、ときおり思い出したように英語の勉強をします。 先日も何人もの友人・知人が賞賛している本があって、やっぱり英語力をもう少し挙げなきゃな、と思い手に取ってみました。 手に取ったというか、kindleで買ったん…

世界と自分との間にある見えないなにかが知能である

三宅 陽一郎さんの著作を読みました。 2016年に上梓された「人工知能の作り方 ――「おもしろい」ゲームAIはいかにして動くのか」という本です。 人工知能の作り方 ――「おもしろい」ゲームAIはいかにして動くのか 作者:三宅 陽一郎 出版社/メーカー: 技術評論…

タレント・マネジメントの本質は人が辞める前提

ご存知の方もいらっしゃいますが、私はセレクションアンドバリエーションの代表以外に、二つの団体の理事もつとめています。 そのひとつが特定非営利活動法人の人事コンサルタント協会。 人事コンサルタント協会は人事の専門家育成を支援します 先日12月8日…

最近また読む本を増やしています

本はいいですよね。 数百円とか数千円で、誰かが培ってきた頭の中身を見せてもらえますから。 私が最近購入した本にはこういうのがあります。 組織開発の探究 理論に学び、実践に活かす 作者: 中原淳,中村和彦 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2018…

新書のタイトル変遷

10月10日というキリの良い日に上梓したこの本。 人生100年時代の「出世」のカラクリ (日経プレミアシリーズ) 作者: 平康慶浩 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2018/10/10 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 4年前にベストセラーになっ…

10月10日に8冊目の本を上梓しました

長らくのお付き合いをしている日経から、4冊目の本を出させていただきました。 単著としては8冊目になります。 (東洋経済 1冊、プレジデント 1冊、かんき出版 1冊、明日香出版 1冊、日経 4冊って感じ) 親しくさせていただいている方々からもすでに、面白か…

新書の表紙はこんな三つの案から選択しました

新しい本を出すことになりました。 内容の基本は、日経スタイルへの連載をまとめたものですが、全体の20%くらい新しく書いています。 あと文体は全面的に、ですます調からだである調に変更。 一冊の本としてすっと読み進められるようにまとめられたと思いま…

なにげに連載60回(120週)を超えてました

style.nikkei.com 日経スタイルの連載が更新されました。 そう言えばどれくらい続けているかな、と改めて見てみたのですが、合計63回目の更新でした。 旧タイトルで21回。 その内容はこちらの本に反映しました。 マンガでわかる いまどきの「出世学」 作者: …

大廃業時代は投資ができない「PL脳」が原因

Newspicksのアカデミアを通じて知り合った、シニフィアン株式会社代表の朝倉祐介さんの名著、ファイナンス思考を読んだ。 ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論 作者: 朝倉祐介 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2018/07/12 メディア:…

これからの教育トレンドは「大人の性格教育」だと思ってる

僕は本業以外にもいくつかの活動をやっている。そのひとつが、一般社団法人高度人材養成機構というものだ。 で、この組織で先日、こんな提言を発表した。 人生100年時代における人材流動性を高める取り組みについての提言 www.koudojinzai.com リンクの先に…

「働き方改革」の実務書を上梓しました

昨年から働き方改革が大きなテーマとなっているが、働き方改革についての具体的実践方法について、小冊子として上梓する機会を得た。 いつもお世話になっているSMBCコンサルティングから。 SMBC経営懇話会の企業向けに限定冊子だが、買おうと思えば…

hontoというサイトにオススメ本の書評を書きました

機会をいただき、hontoというサイトで書評を書いた。 honto.jp 人生100年時代は確実に来ていて、僕たちは人生そのものを見直す時期に来ている。 不安を感じずただゆったりと過ごす、という生き方がとてもぜいたくなものになってゆく。 戦わなければ、安心は…

AIプログラミングってロールプレイングゲームのレベル上げみたいだ

新しいものはとりあえず手をつけとこうと思って、ようやくだけれどこの本を買った。 はじめての深層学習(ディープラーニング)プログラミング 作者: 清水亮 出版社/メーカー: 技術評論社 発売日: 2016/12/07 メディア: 大型本 この商品を含むブログ (11件) を…

ビジネスブックマラソンホームページの上手な使い方

はじめて単著を出版した時からおつきあいさせていただいている、カリスマ出版プロデューサーの土井英司さんが、僕の本を紹介してくれた。 ちなみに土井英司さんは、こんな人だ。 eliesbook.co.jp で、僕の本の紹介は、さっそくホームページにもアップされて…

年功序列崩壊と同一労働同一賃金は、実は同じことを言っている

面白い本を読んだ。 知人の大室正志さんが紹介していた本。大室さんは産業医として活躍されながら、ニュースピックスでもプロピッカーとして活躍されている。 僕がこの本に惹かれた理由は、実は大室さんの紹介文だ。 Facebookの友人・知人向けに書かれた紹介…

プログラミングスキル習得のためにHour of Codeをやってみたらとてもよかった

最近言われているようにプログラミングは必修化の方向にある。 文科省でも、まじめにその在り方を議論してきているくらいだ。 小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ):文部科学省 僕はもともとキャリアの最初でプログラ…

2016年に読まれた「キャリア」記事ランキングに6記事が入りました

************************************ 2017年 あけましておめでとうございます。 当ブログをご覧いただいている皆さまにとって、今年も成長の年であられますことを祈念しております。 セレクションアンドバリエーショ…

イマドキの出世の構造がマンガでわかる!

今まで何冊か出世に関する本を書いてきたけれど、もう少しわかりやすく書けないモノだろうか、と考えてきた。 そうだ、マンガにすればいいんじゃ? そう思って編集さんに相談して、とうとうできた。 それがこの本だ。 マンガでわかる いまどきの「出世学」 …

三井住友銀行の実務シリーズを執筆しました

************************************ 「これからの経営とは、過去の成功体験に基づいた『完成されたビジネスを維持する』ことではなくなります。そして経営幹部に求められる力もまた『過去の成功体験の繰り返し』では…

人事評価をAIがする時代:日立のニュースリリースから読み解いてみる

このスマホ画面がなにかわかるだろうか。 ※日立のプレスリリースより引用。 http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/06/0627.html ニュースリリースを時系列で読み解くと、興味深いことがわかる。 2006年 日立製作所の中央研究所でウェアラブルセン…

プレジデントオンラインで紹介されています

紹介が遅れたのだけれど、6月15日のプレジデントオンラインに本の紹介が掲載された。 内容は本の一部抜粋なのだけれど、要はこういうことだ。 「早く出世しても、足踏みしたらそこが天井になる」 突っ走るか、あるいは地力をためるか。 最適な判断のため…