あしたの人事の話をしよう

人事コンサルタント 平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

人事戦略

日本企業がジョブ型に移行するための2つの課題

登壇している経営大学院で「ジョブ型の人事制度は自社にも適用されると思うか」という質問をなげかけてみました。 結果は半々。 大企業に勤めている方が多いということもあるかもしれません。 中でも興味深い意見がありました。 「うちの経営陣はメンバーシ…

ジョブ型になるには心理的安全性が必要

生活スタイル変化のきっかけのひとつは、依存先が多様になったことだと思っています。 つまり家族や親族に頼らなければ生きていけなかった状態から、社会インフラの整備とともに個人で生きてゆけるようになったことです。 かつては炊事、洗濯、掃除などは一…

HRカンファレンス2020春で上位3社に選ばれました

2020年春のHRカンファレンス(大阪)で、視聴者が選んだ満足度上位講演の3社に選ばれました。 大変光栄です。 jinjibu.jp 今回の後援は、すべてがzoomを通じたウェビナーでした。 グロービスでの講義がすべてリモートになっており慣れているとは思っていたの…

「働く」ということが大きく変化している気がしています

Josh Bersinをフォローしています。 知っている人はそりゃ当然でしょ、でしょうし、知らない人は誰それ?って感じだと思います。 興味を持たれた方はこちらのサイトとかご覧ください。 joshbersin.com 英文ですが、Google先生が一瞬で翻訳してくれるので気に…

ノーレイティングの制度設計の実際を寄稿しました

月刊人事マネジメントという人事の専門誌がありますが、こちらに新しい特集記事を寄稿しました。 タイトルはそのものずばり。 HRガイド:ノーレイティングの導入 ~うまくいく制度設計と組織運用のコツ~ www.busi-pub.com 案外、ノーレイティングの制度構…

ジョブ型になるとワンチームであることの重要度が高まる

会社の人事の仕組みのお話です。 コロナによるリモートワークで、人事制度・運用の界隈ではあらためて「ジョブ型の仕組みが必要だ!」的な論調が強くなりつつあります。 つい先日もグロービスのHRMの講義でそんな話をしました。 もちろん「メンバーシップ型…

20才と70才が同じような成果を出せるマネジメントを実現したい

曜日感覚はもとからそれほどなかったのですが、従業員を全員在宅にしたことでオフィスに私しかいない状態になり、毎日が水曜日状態に感じられる日々です。活力いっぱいの月曜でもないし、週末が楽しみな金曜でもなく、水曜日。ほぼ平常運転が続く日々です。 …

日本ではなぜ玉虫色の仕組みが好まれるのか

本業の順調さ&多忙さを理由にして1年以上逃げていた新刊執筆から、とうとう逃げられなくなりました。 日経スタイルの連載記事もたまっていて、それらを加工して本を書くのでもよい、とは言われたのですが芸がない。 で、コロナショックの最中ということもあ…

企業の成長戦略とはお金の使い方を決めること

人事制度とは人事戦略を実現するための仕掛けであり、人事戦略とは経営戦略を実現するための要素です。 だから長くお付き合いさせていただいているクライアントからは、経営戦略策定のファシリテーションとかワークショップを依頼されるようになることもあり…

社長の私が、採用面接するのをやめました

小さい会社はどこでもそうだと思うんですが、弊社でも採用時の面接は私が行っていました。 もちろん、最初は私一人しかいませんからそりゃ当然。 二人目の採用も、三人目の採用も、四人目も、五人目も、そのつぎも。 みんな私が採用面接をしてきました。 こ…

人事改革のシズル

シズル、という言葉をご存知でしょうか。 営業コンサルタントのエルマー・ホイラーさんが1930年代に提唱した概念だと言われていますが、私自身が知ったのは20年ほど前、はじめて飲食チェーンの人事制度設計を手掛けたタイミングでした。 原著は何度か邦訳も…

人生100年時代は退職金も超大事

人事制度全般をつくるセレクションアンドバリエーションですが、なかでも特に専門性の高い領域については、別の専門家にお任せする場合があります。 そのひとつが「退職金」に関する諸制度。 一般的な評価報酬制度が在職中のものであるとしたら、退職金は、…

なぜ大企業ほど新卒給与に差をつけられないのか

メルカリが新卒の給与に差をつける、ということが報道された。 ちなみにそのための人事制度は「メルグラッズ」という名前らしい。 about.mercari.com 多くのニュースでは初任給格差だけがとりあげられているけれど、アスキーの上記の報道を見るともう少し詳…

成長のためには、協調より選別(セレクション)を優先する

SMBC経営懇話会の会員向けに、ほぼ毎月、人事に関する無料相談を実施している。 まあ無料といっても経営懇話会の会費(年額5万円~10万円)は必要だし、そもそも経営懇話会にどうやって入れるのかが若干よくわかっていない。 入りたい企業はとりあえ…

人材の二極化が進む会社

以前お手伝いしていた会社の人事責任者が変わられたということで、久しぶりに顔を出してきた。 そして、弊社が人事制度設計を行ったときと今との違いをいろいろと伺っていたのだけれど、懸念されていた二極化が進んでいて、それが5年後くらいに問題になるん…

働かせる会社と稼がせる会社は何が違うのか

意外に知られてないが、多くの会社で、給与と働き方の関係は2つに分けられる。 一般的なのは、「給与分は働いてください」という会社。 もう一方は「稼いだ分から給与を払いますよ」という会社。 どちらが良いのか、というと、何を求めて働くのか、というこ…

リーダーになるにはリーダーシップよりも重要なことがある

経営大学院で組織設計と人事マネジメントの基礎を教えている。 そんな中で、こんな意見を持つ受講生がいる。 「私は人事部門じゃないので、組織設計と人事マネジメントについては学問として興味はありますが、実際に使う機会がありません」 なら、人に関する…

人材マネジメントはストック型からフロー型へむかう

エース証券が主催している、KANSAIアントレプレナーズクラブの勉強会で登壇してきた。 以下のページの真ん中くらいに、ピンクのネクタイとワインレッドのサスペンダーで、まるっとしているのが僕だ。 KANSAIアントレプレナーズクラブ 第九回勉強会|ス…

人事の新潮流についてのページを公開

最近のセミナーで話す内容のひとつに、2010年以降とそれ以前とで、人事の考え方が大きく変わってきているというものがある。 その一部を、弊社ホームページで公開してみた。 www.sele-vari.co.jp マンガでわかる いまどきの「出世学」にはより詳しく書いてあ…

アントレプレナー向けの人事セミナー(無料)

起業と人事、というと直接的なつながりを想像しづらいのではないだろうか。 起業に必要なものはまずビジョンであり、ビジネスモデルだ。 その上で確実に売上を上げていくべきだし、前提としての資金調達が必要だ。 「カネさえあれば人はいくらでも集まります…

三井住友銀行の実務シリーズを執筆しました

************************************ 「これからの経営とは、過去の成功体験に基づいた『完成されたビジネスを維持する』ことではなくなります。そして経営幹部に求められる力もまた『過去の成功体験の繰り返し』では…

フラクタルマネジメントで組織とビジネスは進化する

ずっとあたためているマネジメント概念がある。 それはこういうものだ。 ここにある三角形はそれぞれ、社内で行っている各種施策を示している。 たとえば以下のようなイメージ。 この例では、ガチガチの年功人事はさっさと変えた方がいい。 改革の方向性とし…

人事改革はやっぱり権力構造に関係してしまう

新しい人事制度を検討するとき。 新しい人事制度が決まりかけて、事前に役員や管理職たちに説明するとき。 そのあとで全社員に説明会を開催するとき。 そのいずれのタイミングでも「素晴らしい改革ですね。がんばりましょう!」と言ってくれた人たちが、1年…

売上を10倍にした人事戦略

僕の人事コンサルタントとしてのキャリアは、今年でだいたい20年になる。 その間、多くのクライアントを支援してきたけれど、中でも特に記憶に残る一社がある。 まだ外資系コンサルティングファームにいた頃。某都銀からの紹介案件がマネジャー会議に持ち込…