あしたの人事の話をしよう

セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 兼 グロービス経営大学院HRM担当准教授の平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

人生100年時代だからいつまでも求められる人でいたい

一つの会社だけでキャリアをつめない時代になってきた。

それは人生が長くなったから。

そんな人生100年時代に向けての検討が本格的に進み始めた。 

 

www.kantei.go.jp

 

ちょうど上記の翌日である12日に、僕の日経スタイルの記事も更新された。

 

style.nikkei.com

 

要は人生に「あがり」を設定しない時代になったということだ。

学びと仕事とを融合させていく時代。

「あがり」を求める人にはつらい時代になるのかもしれない。

 

けれども、「あがり」の無い人生の方が、きっとワクワクする。

 

 

平康慶浩(ひらやすよしひろ)

 

 

原題は「上司からの評価にどう向き合うか」でした

今回の日経スタイルの連載は、書く側としては少し趣を変えてみた。

 

style.nikkei.com

 

読む側はあまり気づかれないかもしれないけれど、人事制度を設計する側としての「あたりまえ」をあらためて解きほぐしてみている。

 

実際のところ、人事制度を設計する側の「あたりまえ」は世の中のあたりまえではなかったりする。

たとえば「評価って給与額を決めるためだけにするものではない」ということは、人事コンサルタントにとってはあたりまえだ(経験だけでコンサルティングする自称コンサルタントにしてみれば???となるかもしれないけれど)。

けれども実際に評価を受ける側の人たちにとってみれば、自分の給与を決める以外の意味があるなんてなかなか気づけない。そしてそれはやはりあたりまえなのだ。

 

なぜなら、視点がそもそも違うから。

 

ピアノコンクールで審査を受ける側の人に対して、このコンクールは将来有望なピアニストを選抜するためのものだから、多少荒削りでも伸び代のある人を評価する基準で開催している、と言ったところで、「そんなことより私が受かるかどうかが大事」としか思えないということだ。

 

そういう、視点の違いを踏まえた「あたりまえ」ではないことについて、しばらく書いてみようと思う。

それは僕自身にとっての「あたりまえ」感覚を改めるためでもある。

 

 

平康慶浩(ひらやすよしひろ)