人脈づくりの基本
■ 前置き
やっている人はごく自然にそうしているし、気づいている人もそうしている。
でも、わりと多くの人ができていないのが、人脈づくりの基本じゃないかなぁ、と思う。
それは三角関係をつくることだ。
本(出世する人は人事評価を気にしない )に書いた図でいえば、これの下の方の三角形。
最近出た以下の名著の148p~153pにも同様の事が書かれている(ちょっとニュアンスは違うけれど、三角関係の重要性はわかる)。
データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則
- 作者: 矢野和男
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2014/07/17
- メディア: 単行本
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詳しい話はそれぞれの本を読んでもらえればいいんだけれど、 ここで言いたいのは、図でいうところのEさんとFさん。
たとえば、パーティで出会った人と名刺交換をする。ちょっとした出会いで、とりあえず名刺交換をする。そんなことはごく日常的にある。
それだけの関係の名刺なんて全く価値がない、と思う人がほとんどだ。
でも、それらの名刺に価値を生ませる方法がある。
この文の最初に書いたようにやっている人はごく自然にそうしているし、気づいている人もそうしている。
■ 基本的な方法
まず、ごく当たり前の方法がある。
もらった名刺のアドレスにメールを送ることだ。
相手が偉い人だと、メールアドレスがなかったりする。そんなときには挨拶の手紙を送る。
そうして、とりあえずはつながりを作っておく。思い出してもらうために。
メールを送った相手から返信が来ると、つながりができる以外にもう一つ、プラスの効果がある。それは相手のメーラーにこちらの名前が登録されることだ。
たとえば僕の場合だったら、HIRAと入力した時点で僕の名前とアドレスが出るようになるだろう(もちろんそうならないメーラーもあるだろうけれど)。それはわざわざ僕の名刺をひっぱりださなくても、僕に連絡が取りやすくなる状況を生み出す。
でも、実際にこの行動をとっていっても、「つながり」にはなりにくい。
やってみた人ならわかると思うけれど、こうしてできたつながりは、1カ月もすれば忘れられてしまう。
じゃあどうすればつながりを作れるのか。
ひんぱんにやりとりできるネタをつくればいい?それは難しいんじゃないだろうか。たとえば、最近の雑感などをメールで送ってくれる人がいる。でもそれほど親しくもないのに、なんどもメールを送られると負担に感じてくる。それはむしろ、つながりを消すことにすらなりかねない。
■ 応用編
じゃあどうすればいいのか。
その方法とは「知人を紹介する」ことだ。
相手が知り合いたい、と思っているタイプの人を、自分の知り合いから探して、彼らを引き合わせるのだ。
互いにざっくばらんな人であればメールでも十分だ。でもできれば気軽な会食をセッティングしたほうがいい。
そうして、あなたと、その人と、もう一人の知人との間に、三角関係を作り出すのだ。
上の図でいえば、EさんとFさんとを引き合わせる。
その結果、もしEさんとFさんとが意気投合すれば、あなたを頂点の一つとした三角関係ができる。それは「強いつながり」となる可能性がある。やがて何らかの価値を生み出す源泉となる。
残念ながらEさんとFさんとが、あまり親しくなれなかったとしよう。
それでも、Eさん、Fさんそれぞれの記憶にあなたが残る。そうして「弱いつながり」として一定期間は存続できる。万が一関係が疎遠になったとしても、何かの折に思い出してもらえる可能性ができる。
もらった名刺の相手すべてに誰かを紹介することはとても難しい。
けれども、この人とはぜひつながりたい、と思える人であればぜひ試してみてほしい。
きっと、驚くべき効果を実感できるはずだから。
※最後にひとつご案内を。
上記のような話を、2014年11月28日、大阪の淀屋橋にあるODONAの二階で講演する。時間は19時~20時。参加費は1000円なので、興味がある人はぜひどうぞ。
主催はこちらの書店様。
平康慶浩(ひらやすよしひろ)
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