リスク選好の反対語はリスク回避であって「ゆでがえる」ではない
日経スタイルの連載は「出世」というしばりがあって、だからわりと書きやすい。
自由に書いていい、なんて言われたら多分何も書けなくなるから。
で、今回は転職判断時期をどうするか、ということを書いた。
人事制度設計者とのしてのポジショントークもちりばめながら。
ただ、この記事はあくまでも、リスクを選んででももっと良くなりたい、と思う人向けだ。
もしあなたが、今いる場所でこつこつとがんばりたい、とか、この会社には良くないところもあるけれど、私が改善してゆきたい、と思うのなら刺さるところはないだろう。
結局僕が書いている内容は、リスク選好型の人向けなんだなぁ、とあらためて思った。
ちなみにリスク選好の反対語はリスク回避だ。
リスクを許容してでもより大きなリターンを目指すか、リターンは小さくてもリスクを避けるか、という行動の選択肢だ。
つまり、どちらもリスクは理解しているということが前提となる。
リスクそのものを理解していないと、結果として何も選択できない。
それを「ゆでがえる」という。
リスク選好でもリスク回避でもどちらでもいいけれど、ゆでがえるにはならないように、いろいろ知った方がいいと思う。
平康慶浩(ひらやすよしひろ)