あしたの人事の話をしよう

セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 兼 グロービス経営大学院HRM担当准教授の平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

リスク選好の反対語はリスク回避であって「ゆでがえる」ではない

日経スタイルの連載は「出世」というしばりがあって、だからわりと書きやすい。

自由に書いていい、なんて言われたら多分何も書けなくなるから。

で、今回は転職判断時期をどうするか、ということを書いた。

人事制度設計者とのしてのポジショントークもちりばめながら。

 

style.nikkei.com

 

ただ、この記事はあくまでも、リスクを選んででももっと良くなりたい、と思う人向けだ。

もしあなたが、今いる場所でこつこつとがんばりたい、とか、この会社には良くないところもあるけれど、私が改善してゆきたい、と思うのなら刺さるところはないだろう。

結局僕が書いている内容は、リスク選好型の人向けなんだなぁ、とあらためて思った。

 

 

ちなみにリスク選好の反対語はリスク回避だ。

 

リスクを許容してでもより大きなリターンを目指すか、リターンは小さくてもリスクを避けるか、という行動の選択肢だ。

 

つまり、どちらもリスクは理解しているということが前提となる。

 

リスクそのものを理解していないと、結果として何も選択できない。

 

それを「ゆでがえる」という。

 

リスク選好でもリスク回避でもどちらでもいいけれど、ゆでがえるにはならないように、いろいろ知った方がいいと思う。

 

 

平康慶浩(ひらやすよしひろ)