あしたの人事の話をしよう

セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 兼 グロービス経営大学院HRM担当准教授の平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

自己啓発

サラリーマンを労働者と考えないほうがよくなってきている

あいかわらずいろいろな会社で人事制度をつくっています。 そんな中、サラリーマンという存在が変わってきていることを実感しています。 私は人事コンサルタントとしては、経済学をベースに仕組みを考えるタイプです。 他のタイプとしては、労働法をベースに…

あしたの人事の話をしよう

ブログのタイトルを変えてみました。 そこで新タイトルにあわせて、いくつか「あしたの人事」、つまり「新しい人事の仕組み」について、軽く語ってみたいと思います。 とりあえず今日は2つだけ。 ■ 専門性に専門性を積む あしたの人事では、複数の専門性を…

正社員は安定していない/派遣社員がいいわけではないけれど

今派遣社員の方に向けて、派遣社員の問題を、人事の仕組みの観点から解きほぐしてみます。 こんな記事が最近出ました。 派遣最長3年 制限は個人ごと 厚生労働省の「今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会」が、3年ごとの派遣制限を、個人別にしては…

すべての資格は「入場券」ですよね

お客様企業の偉い人とお話ししていて、資格のことが話題になりました。その方は研究部門の方なのでもちろん博士号をお持ちです。それに加えて、さまざまな学会での理事なども歴任されています。私自身もファイナンスMBAを取得していて、とある経済学系の…

「俯瞰」できる人が上がる

昇進のルール、として2つの記事を書きました。 昇進のルール - あしたの人事の話をしよう 昇進のルール(2) - あしたの人事の話をしよう 淡々と書くために、あえてフォントもいじらなかったのですが、上記の記事の続きである今回は、少しいじってみます。…

昇進のルール(2)

前回の記事はこちらです。 昇進のルール - あしたの人事の話をしよう (2013年7月12日)今回はその続き、新しい昇進のルールの中での生き方を書きます。■グローバル展開企業では昇進ルールが変わりつつある ここまで説明したような会社に対して、新しい基準…

昇進のルール

キャリアパス、とは長い間、「出世の階段」と同じ意味でした。過去形で書いているのはもちろん今はそれ以外の選択肢があるためなんですが、今回はまず「出世の階段」としてのキャリアパスにおいてどのように行動することがトクなのかを、人事制度の面から書…

優秀になって自由を手に入れたい君へ(1)

昨年末に出した本では「できる人」になるための方法を書きました。それは会社の中の人事制度と言うルールの中で効率的な努力をするための方法です。「できる人」というのは、「会社のルールにあわせて自分を変えることができる人」ということでもあるからで…

今、ビジネス書を一冊買えば10人の中で1~2番になれる

書店をぶらぶらしていて、そういや本が売れなくなっているというけれど、どれくらいなんだろう、と考えました。事務所に戻っていろいろと調べていたら、こりゃたしかにつらいな、ということがわかりました。ざくっといえば2009年で8500億円(雑誌は含みませ…

傑出するために、欠落を許容しよう

自己啓発3部作(今名づけました)の最後として、ちょっと書いてみます。今回の記事は、ちゃんと成長できている人向けのものです。ちなみに前2作は以下をご覧ください。 「ありがとう」より「うれしい」と言おう - あしたの人事の話をしよう できる人になり…

できる人になりたいなら、主張よりも質問を覚えよう

ディベートの勉強、というと、自分の意見をどう主張するか、ということがクローズアップされがちです。どこぞの大学のディベート研究会では、相手の反論をどうつぶすか、と言うことを教えるとか。競技としてのディベートならいいんですけどね。実社会でコミ…

「ありがとう」より「うれしい」と言おう

他人にいいことをしてもらったとき、人は「ありがとう」と言いますよね。お礼を言われて悪い気になる人はいません。しかしよく考えてみると、「ありがとう」はちょっと便利すぎる言葉です。それに、言う側にとって、口に出しても何も損を感じさせません。む…

「弱者は可哀そう」という記事は読み飽きた

Yahooに気になる記事が二つ掲載されていましたので紹介してみます。ユニクロ 疲弊する職場(東洋経済オンライン)http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130304-00013101-toyo-bus_all貧しくなる資本主義 アマゾンの人間オートメーション(木村正人)h…

支えるリーダー

一人の休みには本ばかり読んでいます。良い本も、良くない本も、どれも気づきを与えてくれます。どんな本も、それを書くために著者が結構な時間をかけています。その時間に敬意を表したいです。こんな本を読みました。 奉仕するリーダーが成果を上げる! サー…

解雇されないためにも「評価される」行動をしよう

解雇は当たり前、ニッポン雇用の修羅場http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121116-00011748-toyo-bus_all&p=1先週の週刊東洋経済に掲載されていた内容が、オンライン版にも登場しました。前回のブログにも少し書きましたが、今後さらにこの傾向は強…

ブラックな働き方が必要なときもある

ブラック企業に入らないにこしたことはないのですが、若いうちは、ブラック的な働き方を許容しないといけないんじゃないかなぁ、と思ったりします。もちろん、その先に自分自身と企業とが成長できる可能性が見えていなくてはいけませんが。私自身、20代の頃…