学びの目的
マネジメントスクールとかセミナーとかに学びに来る人たちの目的はたいていが出世とか社会的成功なんだけれど、アンケート結果を見ると、そうではない人たちが一部にいることがわかる。
学んだ結果、今よりもよい状況にうつりたいけれどそれは決して昇進だとか昇給した状況ではない。
「競争しなくても良いチームワークの良い状態」
とか
「尊敬をもって互いに接しあえる状態」
とかが彼ら・彼女らの目指すところだ。
自分が気持ちよくなることだけではなく、自分を取り巻く環境自体がよくなることを目指す人たち。
それはとてもよい状態だと想像できる。
けれども僕の経験上、そういう状態は何年も続かない。
すばらしいチームができると、やがて、最高の夜がくる。
今、この場所で、このみんなとすごしている瞬間が最高だ、と思えるタイミングだ。
そう感じたとき。それがたいていの場合、最高が終わることの始まりだ。
なぜなら人はみんな年をとるから。
だからこそ、学びの目的は、変化を理解して自分のものにする、ということが第一に来るべきなんだろうと思う。
最高の場所と時間と仲間たちを何度でも得るために。
平康慶浩(ひらやすよしひろ)