壊れたものはもう戻らない
日経スタイルの連載が更新された。自分なりに正しいと思ってリーダーシップを発揮したら、すべてが壊れてしまったというお話だ。脚色したので、多分関与していた人たちであっても自分たちの事とは気づかないだろう。
ちなみにこの事例、実際に僕もこの新任課長と何度も話をした。
でも、係長時代にはいつも質問を繰り返しながら僕から熱心に学んでいた彼が、この時には僕と会うのを避けるようになってしまっていた。
その後、転職した後の彼から連絡を受け、久しぶりに会った。
憑きものが取れた様、というのはこういうことかと思うくらいに、以前の彼に戻っていた。そしてその場はなごやかに会食をした。
けれどももう僕から彼に連絡をとっていないし、彼から僕に連絡が来ることもない。
当時彼と一緒に働いていた会社の人たちとたまに連絡をとるけれど、やっぱり彼とは連絡をとらなくなっていた。
一度壊れたものはもう戻らない。
その後の彼が、新しいものを無事に作れていることを願うばかりだ。
平康慶浩(ひらやすよしひろ)