目標管理制度を「目標達成度を評価する仕組み」として使うとうまくいかない
目標管理制度と言う、人事評価の仕組みがある。
かなり一般的な仕組みなので、ほとんどのサラリーマンの方なら少なくとも聞いたことはあるだろう。
目標管理制度とは、目標をたてて、目標を達成するために努力して、その結果で評価される仕組みだ、と思われがちだ。
実は、こんな風に理解して使ってしまうと、目標管理制度は不公平感を高めてしまう。そして、チームワークを阻害したり、そもそもの企業業績を伸ばさなくなってしまうことだってある。
だから、目標管理制度とは、目標をたててその達成度を評価する(測る)仕組みではない、と理解しなきゃいけない。
目標管理制度を使っている会社での不公平感はおおよそ3種類がある。
目標管理制度についての第一の不公平感
「目標の立て方によって不公平感が生じる」
こんな例を考えてみよう。
同じ部署に同期のAさんとBさんがいる。
Aさんは仕事ができるので、難しい目標をたてた。
Bさんはあまり仕事ができないので、簡単な目標をたてた。
これは不公平だ、と感じる人がいる。
あなたもやはりそう思うだろうか?
目標管理制度についての第二の不公平感
「がんばった努力が認められない」
こんな例を考えてみよう。
営業職のAさんとBさんがいる。
Aさんはいつも定時までしか仕事をしないのに、運よく良いお客さんに恵まれて、楽々目標を達成した。
Bさんはいつも遅くまで残業しながらがんばっている。そうして案件受注のために必死でがんばったのだけれど、最後の最後で失注してしまい、目標が達成できなかった。
この場合、Aさんを高く評価して、Bさんを低く評価することは不公平だろうか?
目標管理制度についての第三の不公平感
「どうしようもない運・不運が関係してしまう」
こんな例を考えてみよう。
近いエリアで店長をしているAさんとBさんがいる。
たまたま、Aさんの店の近くに大規模集客施設ができた。そのためお客さんが大勢訪れて、Aさんの店では目標が簡単に達成できた。
でも、Bさんの店のあたりは人影がまばらになってしまい、目標が達成できなかった。
これは不公平だろうか?
きっと多くの人が不公平だと感じるだろう。
不公平感がなぜ生まれてしまうのか、といえば、その秘密は二つある。
第一に、そこにお金が関係するからだ。
第二に、目標管理制度の本来の目的がすりかえられてしまっているからだ。
じゃあどうやって解消すればいいのか?
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