年収1億円稼ぐ人で無礼な人はいない
2月23日に書いたブログ記事の続き。
僕がお付き合いしてきた年収1億円以上の人の共通点をいろいろと考えてみた。
その中のひとつ、を書いてみる。
ちなみに年収1億円、というのは、1億円稼ぐ自営業者、という意味じゃない。
実際に、月額900万円以上の給与仕訳が行われる人、という意味だ。
所得税も住民税も適用対象になる年収が1億円、という人たちだ。
だから例えば、給与所得は7000万円で、会社の経費で実質5000万円使える、という人は対象ではない。
リアル年収1億円の人たちとのお付き合いを思い返すと、まず気づいたのはこんなことだ。
年収1億円以上の人は、とても礼儀正しい。
僕がコンサルタントという立場ということもあるかもしれない。
営業に行った先の社長の話ではなく、実際にそれなりのコンサルティング報酬を受け取りながらのお付き合いなので、僕に対する敬意もあるのだろう、とは思う。
でも、僕以外の外部の人たち。たとえばデザイナーや設計士、税理士や社労士、証券会社、銀行員や他の業務委託先の人たちとのやりとりも、社長室などで同席してみる機会が多いけれど、誰に対しても礼儀正しさは変わらなかったように覚えている。
逆に僕のような外部の人間に対して失礼な言動をとる人の年収は3000万円から5000万円くらいが多い。そして、報酬ではなく、会社の経費としてさまざまな消費をしている。
多分、達成感と自己承認欲求が強い層なんだろう。
年収1億円になると、達成感とか自己承認欲求からは脱却してしまっているのかもしれない。
難しいのは、礼儀正しいから年収1億円になれるわけじゃない、ということだ。
でも、年収1億円になった人は、お付き合いの初めから、礼儀正しかった。
僕と変わらないような年収の頃に出合い、成長を手伝ってきた人たちは、誰も最初から礼儀正しく、紳士的だった。
その理由を考えてみると、ちょっと観念的な話になってしまうけれど、礼儀正しいことで運のようなものを呼び寄せているのかもしれない。
実際には、それだけの年収をとれるだけ、会社を成長させている、ということでもある。
会社を成長させることは、個人の力だけではできない。
最初のうちは個人の力が大きいけれども、社内の優秀な人財を増やさないと成長は難しい。社員というのは結局のところ他人だ。
外部との協業も重要だし、取引先との関係も良くないといけない。
そういったもろもろの、他人との関係をうまく築いておかないと、会社は成長できない。
運というのは、他人との良好な関係によって生まれてくるものだ、と僕は考えている。
運については、有名な本がある。
- 作者: J.D.クランボルツ,A.S.レヴィン,John D. Krumboltz,Al S. Levin,花田 光世,大木 紀子,宮地 夕紀子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2005/11/18
- メディア: 単行本
- 購入: 12人 クリック: 62回
- この商品を含むブログ (41件) を見る
昨年のはじめくらいに、とある編集の方に教えてもらって読んだ本だけれど、運というものをわかりやすく説明してくれている。
書かれている内容を一言でいえば「とにかくやってみる」ことで運が手に入る、というものだ。
やってみる、というのは行動で、行動によって他人との関係が生まれる。
そして、他人との関係が、運をもたらしてくれるのだ。
偶然、という名前の運が手に入る。
年収1億円を達成した人たちは、他人との関係が良い。
年収1億円になるはるか以前から、良い関係を築いている。
それが僕の気づいたひとつめの事実だ。
平康慶浩(ひらやすよしひろ)