あしたの人事の話をしよう

セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 兼 グロービス経営大学院HRM担当准教授の平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

本の紹介

65才以降の生活を守るために今できること

■ 現役世代の金融資産は減り続けている ふと気になることがあったので、少し古めのレポートを探して読んでみた。 大和総研調査季報2012年新春号だ。 http://www.dir.co.jp/souken/research/report/capital-mkt/cho1201_05all.pdf 読んでみて、ああやっぱり、…

事業計画を作る人は人事マネジメントを勉強した方がいい

ここ半年くらい、仕事で、たくさんの起業計画を確認させていただいた。 社会人がまじめに作るタイプの起業計画で、かなりガチなものだ。 なによりも、お金がちゃんと動いている。 中にはもう動き出しているものもある。 そんなたくさんの起業計画に、どうし…

僕が考える人事制度の本質(2014年10月13日版)

「変化の時には本質に手の届く人が出世する」 と言う言葉を本に書いた。 出世する人は人事評価を気にしない (日経プレミアシリーズ) 作者: 平康慶浩 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2014/10/09 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る じ…

40才から出世する人はどんなことをしているのかを本にまとめてみた

だいたい35才から40才くらいで課長になると、どうすれば「できる課長」になれるのかを考えて活動する人が増えるように思う。 会社もそれを期待しているし、やりがいだって高まる。 でも、実は「できる課長」を目指している限り「部長」や「執行役員」「取締…

職務給の導入は年功賃金の廃止よりももっと重い問題を抱えている

日立が職務給を導入する。 <年功賃金廃止>世界企業は続々改革…日本型脱却は難しい?(毎日新聞) - Y!ニュース <年功賃金廃止>世界企業は続々改革…日本型脱却は難しい? (毎日新聞) - Yahoo!ニュース メディアはいずれも「年功賃金廃止」とかって論じ…

都市論から学ぶ、組織人事のあり方

最近、意識してやっているわけではないのだけれど、インプットの方が多くてなかなかアウトプットができていない。 そんな中でも、ぜひ紹介したい本がある。 白熱講義 これからの日本に都市計画は必要ですか 作者: 蓑原敬,藤村龍至,饗庭伸,姥浦道生,中島直人,…

最近、良書にめぐまれている

この一週間でいい本に二冊巡り合った。 人生には、今このタイミングでこの本に出会えた喜び、というのがあると思う。 僕自身の昔のことでいえば、「遠い太鼓」と言う本に出会った時がそうだった。 遠い太鼓 (講談社文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 講…

年収300万以下の人が増え続けていることについて

2012年末に「うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった君へ」と言う本を東洋経済新報社から上梓した。 年収300万以下で働く人たちが50%近くにまで増えているということや、毎年の平均昇給額が5000円もない状況(1990年代までは1万円くらいはあった)…

ベストセラーのタイトルを分析してみたらこんなことがわかった

572冊のベストセラー(過去1年半から抽出)のタイトルを、テキストマイニングで分析してみました。 ぶっちゃけてしまえば、kh-coderというテキストマイニングツールを使って、簡単な単語の抽出をしただけですが。 それでも案外面白い結果が見えたような気が…

小説仕立てでビジネス書を書く準備中

年内に出す本の一部を小説仕立てにしようと考えている。 そういえば、カリスマブックコンサルタントの土井英司さんも、ビジネスブックマラソンというメーリングリストで「これからは経済小説だ!」と言うようなことを書かれていた。 で、とりあえず練習練習…

年収1億円稼ぐ人で無礼な人はいない

2月23日に書いたブログ記事の続き。 年収1億円を稼ぐ人に共通点はあるのか - あしたの人事の話をしよう 僕がお付き合いしてきた年収1億円以上の人の共通点をいろいろと考えてみた。 その中のひとつ、を書いてみる。 ちなみに年収1億円、というのは、1億円稼…

「失敗の整理術」という本を勧めたい

元横浜市長で現在衆議院議員をされている、中田宏さんから、著書を献本いただいた。 大阪市の公募区長面接でご一緒した際に、その見識などに勉強させていただいたことが思い起こされる。 一昨年出版した僕の本「うっかり一生年収300万円の会社に入ってし…

人事評価制度を設計するための実務本を書きました

意外と多くの会社で、自力で人事評価制度をつくっておられます。多くの中小企業と、あと大企業でも多いようです。 中小企業だと、「わざわざ人事コンサルタントに頼むほどでもない」とか「誰に頼めばよいかわからない」「何のために総務とか人事とかがいるん…

沖縄土産に本をもらいました

妻と娘が私を一人残して沖縄旅行へ行ってたのですが、お土産を買ってきてくれました。 娘からは、サーターアンダギー。 「おいしいよ!」 と言いながらくれました。 でもなぜか袋が開いています。 「1個飛行機で食べたから。だから味は保証つき♪(はーと)…

会社の業績はいいのに給与が増えないなら100円の本を読もう

経済3団体の新年祝賀会で、安倍首相が賃金アップをお願いするという、ある意味非常事態になっています。 政府が民間企業の給与水準に口を出すなんてまるで戦時中の賃金統制令のようです。賃金統制令は、逆に給与をあげられないようにして年齢給を徹底させた…

労働時間の切り売りから抜け出そう

仕事の合間にヤフーニュースを見たら、弁護士ドットコムのこんな記事が、トップに出ていました。 若者が「ブラック企業」を見抜くポイント http://www.bengo4.com/topics/853/ 書かれている内容は一言でいえば、「法律的な知識を踏まえて会社の本質を見抜こ…

ワンランク上をめざすビジネスパーソンにお勧めの本

「うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった君へ」 という拙著の紹介が、意外なところに掲載されていました。 アカデミーヒルズの小林麻実さんが著された本の中に掲載されていたのです。 その本はこちら。 ワンランク上をめざすビジネスパーソンの独習…

あしたの人事の話をしよう

ブログのタイトルを変えてみました。 そこで新タイトルにあわせて、いくつか「あしたの人事」、つまり「新しい人事の仕組み」について、軽く語ってみたいと思います。 とりあえず今日は2つだけ。 ■ 専門性に専門性を積む あしたの人事では、複数の専門性を…

アフリカ民話を読んでいろいろと考えさせられました

先週、大阪の阪急百貨店で、ティンガティンガアートの実演を見ました。 ティンガティンガについての、ウィキペディアの説明はこちら。 そこで売っていた、アフリカ民話の本を買いました。 アフリカの民話~ティンガティンガ・アートの故郷、タンザニアを中心…

無茶振りされたときに読む本

無茶振りというものがあります。例えば昔、こんなやりとりがありました。「平康さん、今度〇〇に行くんだけどさ。こうこうこういう企画作って持っていこうよ」「いいですよ。じゃあ、これこれこんな感じでどうですか」「いいね。じゃあ、明日の朝までに企画…

『「捜査本部」というすごい仕組み』は企業マネジメント改革にも役立つ

このブログにも何度も書いていますが、書店をうろうろとするのが好きです。いつもは大阪梅田のジュンク堂にいるのですが、たまたま難波の方に行くことがありました。仕事が終わって、そういえば難波にもジュンク堂があったな、と考えてぶらぶらとしていたと…

マンガの紹介なので読み飛ばしていただいて結構です

ブログを、頭のストレージ、というか、まあざれごとつづりに使ってしまっています。個人ブランディングとしてはよろしくないのでしょうね。でもまあいっか、ということで、昔好きだったマンガを紹介します。紹介したいのはこの漫画のシリーズです。読み始め…

日経ビジネス2月18日号に書評が載りました!

「うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった君へ」(東洋経済新報社)の書評が、今週(2月18日号)の日経ビジネスに掲載されました! 知らされていなかったので、ちょっとびっくりしました。Facebookで友人に教えてもらい、ようやく知ったくらいですか…

書評でとりあげていただきました

大阪の社労士事務所の方が、拙著の書評を書いてくださっていました。せっかくなので、トラックバックを貼ってみます(トラックバックは初めてなので、うまくいくかどうかわかりませんが)http://facetofaithsrtd.blog76.fc2.com/tb.php/768-0206a3b1そういえ…

夜遅くまで仕事してるので、少しだけ本の紹介

もうそろそろ寝ますが、ちょっといい本を見つけたのでご紹介。飲食店の店長さんやマネジャー、SVさんは読むとためになります。図表も多くて、とてもわかりやすいです。そのうえ、具体的な事例をふまえた、押さえどころを説明してくれています。この本です…

監修記事が週刊プレイボーイに掲載されました

セレクションアンドバリエーションの平康慶浩です。本日発売の週刊プレイボーイに、私が監修した記事が掲載されました。なんと、12ページです。昨年末、集英社編集の松丸様にお話をいただいたときにはかなりびっくりしました。こんな表紙のプレイボーイです…

書店はすごい

amazonへのリンクを張ると、自動的に表紙写真と値段が書きこまれるので、その点が便利です。でもまあ、今日はリンクを貼らずに本を紹介してみようと思います。書店大好きな私ですが、単著上梓後しばらく、書店で本を買う気になれませんでした。書店のウラガ…

毎日が冒険に思えていた頃を思い出す

昨年末に東京で、土井英司さん、安藤美冬さんと対談させていただきました。今日はその安藤さんのお誕生日ということもあり、彼女の本を紹介させていただきます。日経新聞の朝刊にも広告がのっていましたが、発売後1ヶ月で6万部突破というベストセラーです…

制約社員なんていわなければいいのに

書店で本を見ながら、久しぶりに、心からむかつく本がありました。書名を読み、目次を読み、中身をざっと読み、さらにその思いは強まりました。本気で、ふざけんな!、と思ったのです。あまりにも腹がたったので、もちろん買いました。でも、ネットで著者へ…

コミュニケーションもスキルだから、伸ばすことができる

榎本まみさんにお会いしました。土井英司さんが主宰するエリエスブックコンサルティングのセミナーでは、本当に多くの方々にお会いさせていただきました。そのお一人お一人を紹介することは難しいのですが、なかでも印象に残った榎本まみさんをご紹介したい…