あしたの人事の話をしよう

人事コンサルタント 平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

世の中のしくみ

年収が市場価値で決まり始めると人事評価の意味が減ってゆく

2015年の夏頃から、名だたる欧米の企業で年次業績評価制度を廃止した、という報道がされている。 僕が昔在籍していたアクセンチュアもその中に含まれているので、実際にどんな改革を進めたのかを聞いてみたりもした。 また、他の会社での改革についての調査…

転職のその先を考える

style.nikkei.com 隔週連載の最新記事が掲載された。 僕が書いてきた出世の話は、基本的には会社の中での話だ。 今回も会社の中の話だけれど、少しだけ外に出る話を書いた。それが転職だ。 2000年以降の働き方に変化を与えたものはいくつもあるけれど、その…

プレジデントオンラインで紹介されています

紹介が遅れたのだけれど、6月15日のプレジデントオンラインに本の紹介が掲載された。 内容は本の一部抜粋なのだけれど、要はこういうことだ。 「早く出世しても、足踏みしたらそこが天井になる」 突っ走るか、あるいは地力をためるか。 最適な判断のため…

日経スタイルの連載がたくさん読まれたようです

日経スタイルで隔週連載をしているのだけれど、2016年5月24日分は、その日のトップPVだったようだ。 写真の「50代後半で年収が130万円も下がる業界はどこだ?」という記事。 ちなみにリンクはこちら。 リンクのタイトルを見てもわかるのだけれ…

メモハラ中年にならない

30代からは、部下や後輩との付き合い方も大事になってきます。 丸いつながりのためにはわけ隔てのないつきあいが必要なのですが、ここで多くの人に悪い癖がつく場合があります。 それはハラスメントの癖です。 普通に過ごしているだけで、人はハラスメントの…

40代で2倍の業界格差(日経スタイル連載3回目)

日経スタイルでの連載3回目が掲載された。 style.nikkei.com 21世紀になって日本は本当に変化しているのだなぁ、ということがわかる。 今個人的に楽しみにしているのは、おそらく夏頃に公表されるであろう、転職についての統計数値。 業界格差が大きくな…

なぜあんなダメな先輩がトップになったのか

遅咲きを非難する人がいます。 「あいつよりも自分の方ができるのに」 「あんな失敗をしておいて良く戻ってこられたものだ」 というように、陰口を、いや時には表だって非難する人だっています。 こういう非難をする人は、実はその後の自分の可能性をつぶし…

査定に満足している若手なんていない

誰しも新入社員だった頃があります。 内定をもらって、入社式、新人研修を経て配属される。そうして学生時代とは異なる環境で、新しいステージで活躍を始めてきました。 そうして1年がすぎると、昇給、という人事の仕組みに出会います。 1年目の額面給与額…

合わない会社を3日でやめてよい理由

最初に入った会社では3年は勤めあげなさい。 そうしないとどこにいったとしても長続きしません。ということをもっともらしく助言されたのは2000年初頭くらいまででしょうか。 もちろん今でも「石の上にも三年」派の人はいますが、そうでない人たちが増…

日経スタイル連載の補足(業界ごとの給与差をはっきり示さないのはなぜか)

日経スタイル連載二回目のアクセスが順調っぽい。 一説によると、そもそもこの「出世ナビ」というタイトル自体、日経Bizアカデミー時代の私の連載がいずれも高PVだったからといううわさも聞いた。 人事コンサルタント、よりも、出世コンサルタントと名乗る…

年収の天井を抜け出すために

前回記事はこちら。 この章の最後に、結論として言いたい。 あなたの未来に希望はある。 あなたの給与は、増やすことができる。 この本を通じてそのことを伝えたいからこそ、私は今キーボードを前にしている。 しかしこれまでにしつこく書いているように、誰…

あなたの代わりはモンゴルやインドにいる

前回記事はこちら 商品を購入したお客様からの質問やクレームなどを受け付けるコールセンターが、どこにあるのかご存知だろうか。 東京や大阪といった都心にないことは想像がつくだろう。では、日本のどこか田舎にあるのだろうか。 もちろんそういう会社も数…

人事制度改革はまだ見ぬ若者を犠牲にして行われた

前回記事はこちら。 給与に天井を定めるレンジレートの仕組みの中で、今すでにもらっている給与がレンジレートの上限を超えている人たちについては、調整給で現在の給与を維持する仕組みが導入された。 例えばレンジレートの上限が三十五万円で、実際にもら…

人事制度を変えても、組織風土まで変えることはできなかった

※前回の記事はこちら。 ここまで説明してきたレンジレートだが、実はもう少し厳しい人事制度の導入も多くの企業が検討していた。それは職務給だ。 職務給というのは日本以外の世界標準的な仕組みだが、簡単に言えば仕事で給与を決める、というものだ。性別や…

昇給をコントロールする人事制度の仕組み

※前回の記事の続きです。 コストとしての給与、相場に見合った給与、という二つの理由からあなたの給与は増えにくくなった、と書いた。 ということは、給与を決める仕組みがそういうコントロールが出来るように変わったということでもある。その仕組みと運用…

高齢化が阻む昇給

※前回の記事の続きです。 将来仮に景気が回復すればこれらの二つの理由(人件費がコストとして管理されるようになったから、人を相場の給与で入れ替えられるようになったから)は解消されるのか。私はその可能性は極めて低いと考えている。 多くの企業では事…

なぜ給与は頭打ちで増えなくなってしまうのか

年功序列の時代なら、どんな業界であってもどんな人でも給与は自然に増えた、と思われるかもしれない。会社の規模などによって意外とそうではないのだけれど、少なくとも統計上の平均額では今の三倍以上昇給しているので、とりあえずはそう考えておくことに…

君は、一生年収500万円を超えない会社で働いていないか?

ここ数年、給与がなかなか増えない、と思うことはないだろうか。 もしそう思っているのなら、その感覚は正しいし、それはあなただけじゃない。日本中にその傾向が広まっている。 例えばあなたが今働いている会社について、次の十の質問に答えてみてほしい。 …

人はきっと変化を受け入れられる

変革というのは、適性がもともとあった人たちに受け入れさせるものであって、適性がない人たちを適性がある人に変えるわけじゃない、と概ね考えられてきたんじゃないだろうか。 そんなことを、20年ちょいの人事コンサルタント生活で実感してきた。 でも、さ…

キャリア・パラダイムという考え方

「ああいう人になりたい」と思える先輩が減った。 優秀な人が減った、ということじゃない。 自分自身が考える成功と、先輩が実現している成功とがずれていることが増えた。 その理由は、環境変化が各世代に求める働き方が異なってきたからだ、と僕は考えてい…

サービス残業って減ってるよね

今年に入って、セミナーとかスクールとかで登壇するときに、受講者の方々に質問することがある。 「最近、自分自身を含めて、サービス残業している人ってどれくらい見ますか?」 答はどれくらいだと想像されるだろう? 延べ数百人以上には質問したが、挙手す…

新刊の没小説を掲載してみる

先日にも書いたけれど、11月10日(11日じゃなかった)に新しい本が出る。 しかし、今回の本、実は小説パートがない。 本当は書いていたのだけれど、読者ターゲットとずれる、ということで途中で書くのをやめてしまったのだ。あとページが多くなりすぎたとい…

ライフイベントと収入のギャップをどう埋めるべきか

報酬制度がライフイベントと関係なくなって久しい。 新卒採用で終身雇用という会社では、会社側がライフイベントを意識した人事の仕組みを用意していた。 多くの人が結婚する年齢あたりで役職に就く。役職に就くと給与が増える。 結婚すると家族手当が出る。…

サラリーマンの限界が見えた

先日、青春出版社のビッグトゥモローの取材を受けた。 その記事が掲載された9月号が発売されたのだけれど、すでにご覧になった方もいるだろうか。 「会社をやめても困らない3段階式人生プラン」という記事の最初に、人事に関する現状を示す役割として取材…

キャリアの「道草」を認められますか?

僕は道草が好きだ。 それは速度を下げるということだ。 赤信号で自転車をとめる。そうして目指す方向とは違うあたりに目を向ける。 たくさんの人が信号を待っている。老若男女なんてことばは、こんな時のためにあるようだ。杖を突いている老人もいれば、元気…

ベーシックインカムがもたらす安定と失わせる成長と

僕は大阪に住んでいるのだけれど、クライアントの大半は大阪以外にある。特に東京。それ以外にも九州や中国地方、東北にもクライアントはいる。 だから自然と出張が毎週のあたりまえになり、四泊~五泊の出張も珍しくない。そして出張していても仕事はするの…

韓国の出世事情を調べて他人事とは思えなくなった

昨年末に出版した僕の本が、今度海外でも出版されることになった。 出世する人は人事評価を気にしない (日経プレミアシリーズ) 作者: 平康慶浩 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2014/10/09 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る …

大学って教育機関じゃなくて就職先になっていたりしない?

以前、どなたかの著書で、「大卒の就職率が下がったというけれど、就職している人数はたいして変わっていない」とか書いていたなぁ、とふと思い出した。 要は大学生が増えすぎているんだ、というお話だった。 その時は別に何とも思わなかったけれど、時系列…

雑感 企業と人材マネジメントとコンサルタント 

企業と人材マネジメントの本質について、いつも考えてしまう。 なぜなら、「典型的な日本企業」というものがなかなか描けないことが多いからだ。 例えば、最初はこういう風に思っていたとしよう。 「最近お付き合いする企業はいずれも職務給を導入しようとし…

「仕事の創り方」を覚えると人生が変わる

「出世」本をもとにした取材を受けながら、あらためて、ビジネスパーソンのキャリアにある2つの天井を考えていた。 第一の天井は、本にも書いたように、管理職手前から管理職に出世するときのものだ。 目の前の仕事ができるだけでは上に行けなくなる。目の…