あしたの人事の話をしよう

セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 兼 グロービス経営大学院HRM担当准教授の平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

雑誌連載記事

チームビルディングのフレームワークについて紹介してみました

日経スタイルの連載が更新されました。 style.nikkei.com 記事として書いたことの周辺話は改めて書きますが、まずはリンクの紹介まで。 今日から明日にかけて、てっきりお台場で行うと勘違いしていた泊りがけの研修講師をしているので、更新する時間がないの…

なにげに連載60回(120週)を超えてました

style.nikkei.com 日経スタイルの連載が更新されました。 そう言えばどれくらい続けているかな、と改めて見てみたのですが、合計63回目の更新でした。 旧タイトルで21回。 その内容はこちらの本に反映しました。 マンガでわかる いまどきの「出世学」 作者: …

「定性的な目標は達成基準を書きづらい」という悩み

目標管理制度を運用するにあたって、いろいろな悩みが生じます。 たとえばこんな悩みがあります。 「私には定性的な目標しかない。そのことについて、達成基準を書けと言われても書き方がわからない」 あるいはこんな悩みもあります。 「毎年毎年、もっと高…

目標管理制度は使い方で変わる

今回の日経スタイルの記事は、目標管理制度の運用についてのお話です。 style.nikkei.com 日本ではおおよそ8割以上の会社に導入されていると言われる目標管理制度ですが、不満を言うよりもうまく使いこなそう、という話ですので、ぜひご一読を。 平康慶浩(…

自分の常識を変えてゆけるか

日経スタイルの今週の記事は、ここ3年ほどの中で吸い上げてきた若者からの意見を反映したものだ。 style.nikkei.com 今経営者の平均年齢は59才を超えた。多分来年は60才を超えるんじゃないだろうか。 今60才くらいの人たちの常識は、いわゆる昭和の常識だ。 …

アリストテレスってプロジェクト名がカッコいい

style.nikkei.com 今週の日経スタイルの記事は、組織における心理的安全性について書いた。 さっそく日系スタイルの全記事の中でトップのアクセス(2018年6月26日10時24分現在)をいただいているみたいで、著者としても嬉しい限り。 元ネタはご存知の方も多い…

じつは僕が毎日同じメンバーでランチするのが苦手だというだけのお話かも

書いた日経スタイルの記事のタイトルが、同僚とランチ、みたいになってて、それで社風が見極められるとかなんとか書いてる。 ちなみに記事は書いたけれどタイトルは書いていない。毎回のタイトルは編集の方の力作だ。しかもタイトルは柔軟に変更されている。…

とんでもない上司がスタンダードだ

日経スタイルの連載記事。今回はとんでも上司への対応方法だ。 style.nikkei.com とんでもない上司というのは実はとても多い。 でも認識を変えてみれば、その理由が見えてくる。 たとえばできる人が出世して上司になる。 すると、できる自分を基準に物事を考…

リスク選好の反対語はリスク回避であって「ゆでがえる」ではない

日経スタイルの連載は「出世」というしばりがあって、だからわりと書きやすい。 自由に書いていい、なんて言われたら多分何も書けなくなるから。 で、今回は転職判断時期をどうするか、ということを書いた。 人事制度設計者とのしてのポジショントークもちり…

没頭できることで人生を過ごそう

今回の日経スタイル記事へのアクセスがなかなか好調らしい。 style.nikkei.com 働くこととストレスとの関わりについて論じた内容だ。 で、結論としては、ワークアズライフの礼賛という、まあ私なりのポジショントーク。 私はどうもワークとライフとをバラン…

新卒で入った会社で社長を目指せなくなる時代が来る

大企業側に就職することはゆでがえるを生むかもしれない、という記事を書いた。 style.nikkei.com 「同じ会社で一生活躍しよう」という考え方が今後少数派になるだろう。 それは特に、出世を目指す人の中で顕著になると考えている。 かつては日本企業の経営…

主語を考えて論理を示す

決断力、説明力ときて、今度は論理力。 それが今回の日経スタイルの連載だ。 style.nikkei.com 今回の記事で伝えたいことは、主語によって論理の筋道は変わるということ。 それはたとえばある人にとって正しいことが、別の人にとって最悪の選択になる場合も…

相手を動かせなければ説明ではない

style.nikkei.com 日経スタイルの記事が更新された。 今回は説明力。 一応、前回の決断力とも関連しているけれど、似て非なるものだ。 私の失敗談もあえて掲載してみた。 ぜひ一読していただきたい。 平康慶浩(ひらやすよしひろ)

決断力は育てられる

今週の日経スタイルでは、いつでもだれでも鍛えることができる「決断力」について書いた。 style.nikkei.com 内容は一言で言えば、常に説明責任を意識して仕事をしよう、ということだ。 要はこのあたりは、以前書いたスキルの汎用化とつながるお話なわけで、…

副業は、市場ではなく相対(あいたい)で得ることを目指す

今週の日経スタイル記事は、副業の選び方。 タイトルにスキルアップ、とあるけれど、どちらかといえば経験の積み方というか、他流試合で経験を手に入れる、みたいなお話だ。 ただ、最後の方に別の視点でも書いている。 副業をどのように見つければよいのか、…

自信過剰な部下とどう付き合うか

プレジデントという雑誌に取材を受けた記事が掲載された。 以下のリンクの中にある 「『できる自分』を過剰演出▼いつも上から目線で人脈誇示」 という記事だ。 リンクの先にはタイトルしかないので、ぜひ書店などで手に取ってみてほしい。 プレジデント最新…

汎用スキルを持つと汎用品ではなくなるということ

人生100年時代だからこそ、若いころから自分が手に入れるスキルを客観視できるようになった方が良い。 今週火曜日に日経スタイル にアップした記事はそういった内容だ。 style.nikkei.com ごく簡単に言えば、10年後にも求められる人材になるために、自分のス…

「高度人材」というキーワードのむずかしさ

今日も日経スタイルの連載記事がアップされた。 style.nikkei.com こうして多くの人の目に触れる記事を書いていて思うのは、キーワードの難しさだ。 今回の記事は、「高度人材」と「企業戦士」とを対比させている。 そのどちらがより優れている、ということ…

成功するのに経験は必要なのか

日経スタイルで、「出世する人は人事評価を気にしない」のその次になるような意見を書きました。 style.nikkei.com 言いたいことは、端的に言えばこういうこと。 「費やす時間が長ければ成功するのであれば、定年退職した人が転職や起業をすればより成功しや…

僕自身のキャリアもそろそろ見直す時期に来ている

日経スタイルの記事が更新された。 一応、これが年内最後だ。年明けは1月9日かららしい。 style.nikkei.com ざっくり要点を言えば、一生同じ会社に勤務するにしても、転職を繰り返すにしても、5年から10年おきくらいでキャリアの転換を考えた方が良い、…

独立に向いている資質を書いてみた

日経スタイルの記事の更新だ。 style.nikkei.com 出世のカラクリ、と題しているけれど、今回は社外に出て出世するパターンとして、 独立をテーマにしてみた。 万人に進められることではないけれど、独立は十分に選択肢になると思う。 それに、最近独立してま…

「手取りが減るから課長になりたくない」は死語になる

日経スタイルの連載で、大きな常識の変化を書いた。 style.nikkei.com 「手取りが減るから課長になりたくありません」という言葉が使われなくなっていくだろう、ということだ。 複数の省庁を巻き込んだ働き方改革の進み具合は素晴らしく、現実に残業は大きく…

選抜が早くなって、使えない人が増えてしまった

経産省が最近、ゴリゴリと動いている。 僕が理事を務める高度人材養成機構の取り組み(※)もその一環になるのだろうけれど、とにかく、あまっている「使えない」(と思われている)人たちを、どうやって再活性化させるかに必死だ。 ※ちなみに取り組みという…

働くことの「御恩と奉公」の幻想はまだ残っている

style.nikkei.com 毎度おなじみ日経スタイルの連載。 最近は、人生100年時代構想に基づいた内容を書いている。 要点をかいつまんでいえば、会社側としてや「雇用」している時点で従業員に対して「御恩」を与えている気分になっている。 だからといって、…

タイトルがなんとも

毎度おなじみ日経スタイルの連載。 style.nikkei.com 分業に対する疑問を呈した記事なのだけれど、タイトルが難しかった。 そしてやっぱり変更になってる。 原題は「人生100年時代には、会社が指示する分業を疑う」というもの。 これはこれでイマイチだ。 短…

「分業」の仕組みにのっかってる限りプロフェッショナルにはなれない

「分業」の仕組みにのっかってる限りプロフェッショナルにはなれない。 そんな話を、日経スタイルの連載原稿で書いて、さっき送った。 考えてみれば、分業とはフレデリック・テイラーの科学的管理法以来の、経営学の理論だ。 それは、働く個人のキャリアの観…

「学び直し」の重要性を書いたつもり

style.nikkei.com 日経スタイルの記事タイトルは編集の方任せなんですが、僕も意見を言える場面はある。 ただ、今回はそれが少しばかり遅かったので(主には僕の原稿提出が遅かったせい)、タイトルに口を出せなかった。 本当は 「たたき上げか、資格取得か…

人生100年時代だからいつまでも求められる人でいたい

一つの会社だけでキャリアをつめない時代になってきた。 それは人生が長くなったから。 そんな人生100年時代に向けての検討が本格的に進み始めた。 www.kantei.go.jp ちょうど上記の翌日である12日に、僕の日経スタイルの記事も更新された。 style.nikkei.co…

管理職になりたくないというのはアリだけど

style.nikkei.com 毎度おなじみ日経スタイル記事の更新。 要は、「管理」なんて覚える必要はなくて、人をやる気にさせて巻き込んででかいことを成し遂げる「エンパワーメント」を覚えようということ。 それが組織を動かすということだから。 事務手続きとか…

出世する人は自社の企業理念が大好き

「だまされるな!」 なんて、今回の日経スタイルの記事はキャッチーなタイトルになってしまった。 ゲラ(ネットでもそういうのかな?)で見てはいたけれど、あらためてWEBページで公開されると、「いいのか、この語調?」と、少々不安になった。 で、読ん…