あしたの人事の話をしよう

人事コンサルタント 平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

世の中のしくみ

新書の表紙はこんな三つの案から選択しました

新しい本を出すことになりました。 内容の基本は、日経スタイルへの連載をまとめたものですが、全体の20%くらい新しく書いています。 あと文体は全面的に、ですます調からだである調に変更。 一冊の本としてすっと読み進められるようにまとめられたと思いま…

大廃業時代は投資ができない「PL脳」が原因

Newspicksのアカデミアを通じて知り合った、シニフィアン株式会社代表の朝倉祐介さんの名著、ファイナンス思考を読んだ。 ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論 作者: 朝倉祐介 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2018/07/12 メディア:…

自分の常識を変えてゆけるか

日経スタイルの今週の記事は、ここ3年ほどの中で吸い上げてきた若者からの意見を反映したものだ。 style.nikkei.com 今経営者の平均年齢は59才を超えた。多分来年は60才を超えるんじゃないだろうか。 今60才くらいの人たちの常識は、いわゆる昭和の常識だ。 …

アリストテレスってプロジェクト名がカッコいい

style.nikkei.com 今週の日経スタイルの記事は、組織における心理的安全性について書いた。 さっそく日系スタイルの全記事の中でトップのアクセス(2018年6月26日10時24分現在)をいただいているみたいで、著者としても嬉しい限り。 元ネタはご存知の方も多い…

とんでもない上司がスタンダードだ

日経スタイルの連載記事。今回はとんでも上司への対応方法だ。 style.nikkei.com とんでもない上司というのは実はとても多い。 でも認識を変えてみれば、その理由が見えてくる。 たとえばできる人が出世して上司になる。 すると、できる自分を基準に物事を考…

「賃金カーブ」公開サイトに気をつけよう

そういえば先日公開した日経スタイルの記事の最後に、こういう文章を書いた。 気をつけなければいけないのは、インターネットで検索することです。「賃金カーブ ●●●●(会社名)」で検索して出てくるサイトがありますが、実はこのサイト情報は正確ではありま…

リスク選好の反対語はリスク回避であって「ゆでがえる」ではない

日経スタイルの連載は「出世」というしばりがあって、だからわりと書きやすい。 自由に書いていい、なんて言われたら多分何も書けなくなるから。 で、今回は転職判断時期をどうするか、ということを書いた。 人事制度設計者とのしてのポジショントークもちり…

これからの教育トレンドは「大人の性格教育」だと思ってる

僕は本業以外にもいくつかの活動をやっている。そのひとつが、一般社団法人高度人材養成機構というものだ。 で、この組織で先日、こんな提言を発表した。 人生100年時代における人材流動性を高める取り組みについての提言 www.koudojinzai.com リンクの先に…

ワークアズライフな生き方はちょっとおかしいってわかってます

今回の日経スタイル記事へのアクセスがなかなか好調らしい。 style.nikkei.com 働くこととストレスとの関わりについて論じた内容だ。 で、結論としては、ワークアズライフの礼賛という、まあ私なりのポジショントーク。 私はどうもワークとライフとをバラン…

新卒で入った会社で社長を目指せなくなる時代が来る

大企業側に就職することはゆでがえるを生むかもしれない、という記事を書いた。 style.nikkei.com 「同じ会社で一生活躍しよう」という考え方が今後少数派になるだろう。 それは特に、出世を目指す人の中で顕著になると考えている。 かつては日本企業の経営…

主語を考えて論理を示す

決断力、説明力ときて、今度は論理力。 それが今回の日経スタイルの連載だ。 style.nikkei.com 今回の記事で伝えたいことは、主語によって論理の筋道は変わるということ。 それはたとえばある人にとって正しいことが、別の人にとって最悪の選択になる場合も…

なぜ大企業ほど新卒給与に差をつけられないのか

メルカリが新卒の給与に差をつける、ということが報道された。 ちなみにそのための人事制度は「メルグラッズ」という名前らしい。 headlines.yahoo.co.jp 多くのニュースでは初任給格差だけがとりあげられているけれど、アスキーの上記の報道を見るともう少…

副業は、市場ではなく相対(あいたい)で得ることを目指す

今週の日経スタイル記事は、副業の選び方。 タイトルにスキルアップ、とあるけれど、どちらかといえば経験の積み方というか、他流試合で経験を手に入れる、みたいなお話だ。 ただ、最後の方に別の視点でも書いている。 副業をどのように見つければよいのか、…

自信過剰な部下とどう付き合うか

プレジデントという雑誌に取材を受けた記事が掲載された。 以下のリンクの中にある 「『できる自分』を過剰演出▼いつも上から目線で人脈誇示」 という記事だ。 リンクの先にはタイトルしかないので、ぜひ書店などで手に取ってみてほしい。 プレジデント最新…

「高度人材」というキーワードのむずかしさ

今日も日経スタイルの連載記事がアップされた。 style.nikkei.com こうして多くの人の目に触れる記事を書いていて思うのは、キーワードの難しさだ。 今回の記事は、「高度人材」と「企業戦士」とを対比させている。 そのどちらがより優れている、ということ…

僕自身のキャリアもそろそろ見直す時期に来ている

日経スタイルの記事が更新された。 一応、これが年内最後だ。年明けは1月9日かららしい。 style.nikkei.com ざっくり要点を言えば、一生同じ会社に勤務するにしても、転職を繰り返すにしても、5年から10年おきくらいでキャリアの転換を考えた方が良い、…

「俺にもくれ」理論でキャリアを良くする

高度人材養成機構のセミナーで、三好秀和理事長が「給与や年金以外に月10万円かせげるようになれば人生は変わる」ということを話した。 それが50代とか60代の方々にはわりと刺さったみたいで、具体的な方法の検討を進めたりもする。 自分を変えるための取り…

独立に向いている資質を書いてみた

日経スタイルの記事の更新だ。 style.nikkei.com 出世のカラクリ、と題しているけれど、今回は社外に出て出世するパターンとして、 独立をテーマにしてみた。 万人に進められることではないけれど、独立は十分に選択肢になると思う。 それに、最近独立してま…

人材の二極化が進む会社

以前お手伝いしていた会社の人事責任者が変わられたということで、久しぶりに顔を出してきた。 そして、弊社が人事制度設計を行ったときと今との違いをいろいろと伺っていたのだけれど、懸念されていた二極化が進んでいて、それが5年後くらいに問題になるん…

hontoというサイトにオススメ本の書評を書きました

機会をいただき、hontoというサイトで書評を書いた。 honto.jp 人生100年時代は確実に来ていて、僕たちは人生そのものを見直す時期に来ている。 不安を感じずただゆったりと過ごす、という生き方がとてもぜいたくなものになってゆく。 戦わなければ、安心は…

「手取りが減るから課長になりたくない」は死語になる

日経スタイルの連載で、大きな常識の変化を書いた。 style.nikkei.com 「手取りが減るから課長になりたくありません」という言葉が使われなくなっていくだろう、ということだ。 複数の省庁を巻き込んだ働き方改革の進み具合は素晴らしく、現実に残業は大きく…

選抜が早くなって、使えない人が増えてしまった

経産省が最近、ゴリゴリと動いている。 僕が理事を務める高度人材養成機構の取り組み(※)もその一環になるのだろうけれど、とにかく、あまっている「使えない」(と思われている)人たちを、どうやって再活性化させるかに必死だ。 ※ちなみに取り組みという…

働くことの「御恩と奉公」の幻想はまだ残っている

style.nikkei.com 毎度おなじみ日経スタイルの連載。 最近は、人生100年時代構想に基づいた内容を書いている。 要点をかいつまんでいえば、会社側としてや「雇用」している時点で従業員に対して「御恩」を与えている気分になっている。 だからといって、…

副業解禁は残酷だけど、今からでも積めばなんとかなる

僕は尖った意見の人が好きだ。 そのうちの一人が、イケダハヤトさん。高知に引っ越して活躍している著名ブロガーで、最近はビットコインにはまっているらしい。 まあそれはそれとして、彼の10月21日の記事の一つが面白かった。 www.ikedahayato.com 副業に限…

怒ると叱るの違いを検索する人の間違い

怒ると叱る、って違うと思ってる人が多い。 検索してみれば、たくさん説明サイトが出てくる。 でも、どちらも一緒だ。 それらの「違い」を考えた時点で一緒だ。 なぜか。 怒ると叱るの「違い」を検索する人のメンタリティを考えれば簡単にわかる。 「今、『…

フリーランスが組織をつくるということ

大企業といわれる組織を卒業して、コンサルタントとして独立して6年ほどになる。 最初の頃はほぼ個人だったので、目標は組織に勝つことだった。 たとえばある会社から人事制度設計についての見積もり依頼が来る。 他社にも声をかけていると聞き、その会社を…

「分業」の仕組みにのっかってる限りプロフェッショナルにはなれない

「分業」の仕組みにのっかってる限りプロフェッショナルにはなれない。 そんな話を、日経スタイルの連載原稿で書いて、さっき送った。 考えてみれば、分業とはフレデリック・テイラーの科学的管理法以来の、経営学の理論だ。 それは、働く個人のキャリアの観…

人生100年時代だからいつまでも求められる人でいたい

一つの会社だけでキャリアをつめない時代になってきた。 それは人生が長くなったから。 そんな人生100年時代に向けての検討が本格的に進み始めた。 www.kantei.go.jp ちょうど上記の翌日である12日に、僕の日経スタイルの記事も更新された。 style.nikkei.co…

原題は「上司からの評価にどう向き合うか」でした

今回の日経スタイルの連載は、書く側としては少し趣を変えてみた。 style.nikkei.com 読む側はあまり気づかれないかもしれないけれど、人事制度を設計する側としての「あたりまえ」をあらためて解きほぐしてみている。 実際のところ、人事制度を設計する側の…

善悪の呪縛を乗り越えるには、強くなるしかない

経営者と近い位置で働くと、辛いことも多いけれど、学ぶことも多い。 そんな話を、前回と今回とで、日経スタイルに書いた。 style.nikkei.com 考えてみれば、今48才の僕が学生だった頃は、良い学校を出て、就職活動を頑張って大企業とかの安定した会社に入ろ…